第27話

十三話【頼りになる可愛い弟達】
721
2025/12/10 04:26 更新
とある日曜日、私はイケブクロにて買い物に来た
山田二郎
あなた姉ちゃん、この服とかいいんじゃないかな?
あなた
本当だ……可愛いね
山田三郎
バカなのか?二郎、あなた姉にはこっちの服の方が似合うに決まってるだろ!?
山田二郎
なんだと!?そっちよりかはこっちの方が似合うって!!
山田一郎
お前らなぁ……何やってんだよ
……そう、山田三兄弟と共に新しい服を買いに来ているのだ
何故このようになったのかと言うと……数十分前に遡る
最初は一郎君からのメールから始まった
山田一郎

「あなた、今度の日曜にまたイケブクロを散歩しないか?
新しい服とか欲しいって言ってただろ?」
あなた
……イケブクロでお買い物かぁ
確かに、ここ最近は家の近くをお散歩したり寂雷兄さんと共に堀釣りなどを楽しんでいた
あなた
久しぶりに……少し遠出もいいかも
そうして、イケブクロに買い物をしに行く事になり、当日は駅前で待ち合わせすることになった
あなた
……相変わらず、人は多いなぁ
ビルの影がある所に私は立っていて、今は一郎君が来るのを待っている
そうしていると横から声をかけられた
??
あれ?あなた姉ちゃん!!こっちに来てたの!?
声が聞こえた方を向くとそこにはお友達と共に居るジロ君が居た
あなた
あら、ジロ君じゃない……そちらはお友達かな?
はじめまして〜
モブ1
あ……はじめまして!!
モブ2
おい二郎!!お前…このんな美人な姉ちゃん居たのか!?
お友達はジロ君を肘でつつきながら少し茶化す様に聞いていた

けど、ジロ君はそんな事を気にしてないのかニカッと笑いながら私の紹介をしてくれた
山田二郎
まぁな!俺の自慢の姉ちゃんなんだよ
お友達はへぇ〜と少し不思議そうに私の方を見つめてくる
可愛い子達だなーと思いながらニコッと笑うと二人共少しだけ頬を赤くして顔を逸らしてしまった
山田二郎
それより、ここで何してるの?
あなた
一郎君を待ってる所なんだよ
暑いから、日陰にって言われたからそうしてるの
山田二郎
へぇ……兄貴が
ジロ君はそう言いながら何かを考えるようにしてからお友達の方を向いた
山田二郎
わりぃ俺、あなた姉ちゃんと兄貴を待つことにした
だからこの後ゲーセンはパスで!!
パンっと手を合わせながらジロ君はお友達にそう言った
それに驚いているとお友達は笑いながら「わかった」と言った
モブ1
こんな美人な姉さん置いとけないもんな
モブ2
でもまた今度は絶対付き合えよ?
山田二郎
おう!!また付き合うから!!ありがとな
そうして、お友達二人はその場を離れていってしまった
あなた
……本当にいいの?遊んでたんだよね?
私がそう言うとジロ君は太陽の様に明るい笑顔を浮かべた
山田二郎
いいんだって!
俺が居たら変なヤツが姉ちゃんに絡まないだろ?
「それに…」と言いながら目線を少しだけ下に向けて頬がほんのり色付いた
山田二郎
あなた姉ちゃんと……一緒に居たいんだよ
…………ダメ、かな?
……そんな可愛い顔をされたら"ダメ"、だなんて言えないよね
あなた
……ふふっ、別に構わないよ
私にとってジロ君は可愛い弟だからね
そう言いながら少しだけ背伸びをしてジロ君の頭を撫でるとジロ君は嬉しそうに笑った
そうして、二人で談笑しながら一郎君を待っていると見慣れた姿が走って来た
山田一郎
二郎!?お前……友達と遊びに行ったんじゃないのか?
山田二郎
あ、兄貴!
いや……たまたまあなた姉ちゃんをみつけたから一緒にいたんだ
山田一郎
そうなのか?……ありがとな、二郎
一郎君はそう言いながらジロ君の頭をワシワシと撫でた

……うん、相変わらず仲がいいなぁ
そう思っていると一郎君は此方の方を向いて頭を下げてきた
山田一郎
わりぃ!!この前に受けた仕事が少し押しちまって…
二郎が来るまで何もなかったか?
あなた
うん、大丈夫だよ〜
丁度、到着したタイミングがジロ君に見つかる少し前だったから
山田一郎
そうか……なら、良かった
私がそう言うと一郎君は安心したのだろう、柔らかい笑顔を浮かべた
山田二郎
……兄貴!今日はあなた姉ちゃんとどこ行くつもりだったの?
山田一郎
ん?……あぁ、今日はあなたの新しい服を買いに行くんだ
二郎も一緒に来るか?
一郎君がそう言うとジロ君は目を輝かせて「行く!!」と言った
あなた
ふふっ……それじゃ、一緒に行こうかジロ君
山田二郎
うん!!ありがとうあなた姉ちゃん!!
山田一郎
それじゃ……出発するか
そうして、三人で服屋さんを回ろうとすると再び後ろの方から声が聞こえた
??
あなた姉にいち兄!!
……って二郎!?どうしてお前がここにいるんだ!?
山田二郎
え……はぁ!?三郎!?
なんではお前の方だろ!?なんでここにいんだよ!!
振り返るとそこにはさぶちゃんが紙袋を持ってこちらを見ていた
あなた
あら、さぶちゃん!お買い物帰り?
私がそう聞くとさぶちゃんは嬉しそうな顔をして私の方へと駆け寄ってきた
山田三郎
はい!今日は新しいボードゲームを買いに行ってたんです!
……それより、何故あなた姉達が二郎といるんですか?
山田三郎
お前、今日は友達と遊びに行くって言ってなかったか?
山田二郎
たまたまダチと歩いてたらあなた姉ちゃんを見つけたんだよ
一人だったし……心配で兄貴が来るの待ってたんだよ
ジロ君がそう答えるとさぶちゃんはすごく不服そうに「ふーん」と言って少し考え始め、すぐに私の方を向いた
山田三郎
……あの、あなた姉
あなた
ん?……なにかな?さぶちゃん
山田三郎
その……僕もついて行っていいですか?
キュルンと可愛らしい瞳を向けながら私の方を見つめるさぶちゃん
その瞳には不安と嫉妬心が浮かんでいる
あなた
(多分……ジロ君が居るからなんだろうなぁ)
一郎君の方をチラッと見ると苦笑いを浮かべていたが悪くなさそうだ
あなた
うん、皆でお買い物に行こうか
山田三郎
……!!ありがとうございます!!
………と、言うわけで今はそのお洋服を買いにショップへと来ているのだ
山田三郎
お前の方は露出があるんだよ!
あなた姉は肌が焼けやすいんだから少しは隠さないといけないだろ!?
山田二郎
この上から上着を着ればいいだろ!?
山田三郎
それじゃあなた姉が熱くなるだろうが!!
二人はそう言いながら言い争っている
その傍で私と一郎君は他の服を見始める
山田一郎
あなた、この服とかどうだ?
あなた
うーん……少し生地が重いかも
着てたら疲れちゃいそうだなー
山田一郎
それなら……お、こっちなら軽いぞ?
あなた
あ、結構いいかもね
一郎君が見つけてくれたのは赤いTシャツで胸の辺りに狼のロゴが描かれていた
あなた
狼だぁ……麻天狼のマークみたいだね
山田一郎
確かにwそれに見えなくないな
これを買おうかなー……どうしようかなーと
悩んでいると後ろの方から方を叩かれた

振り返ると少しムスくれたジロ君とさぶちゃんが居た
山田二郎
あなた姉ちゃん!この服もいいだろ!?
山田三郎
あなた姉、こっちの方が好きですよね!?
二人はそう言いながら服を差し出してきた
ジロ君の方は青いジーンズ生地のオーバーオールで丈が短パンくらい短いモノ
さぶちゃんは黄色のジャージ生地のワンピースで丈は足元まですっぽり入るモノ
あなた
……うーん、どっちも違うかな
私がそう言うと二人共、ガーンっと言う表情を浮かべた
あなた
ごめんね?両方可愛いんだけど……なんかなぁ
山田一郎
ビビっとこないのか?
あなた
うーん…そうなんだよね
両方、本当に凄く可愛いし好みではある
でも……なんだろうなぁ、今日は違うみたいだ
山田一郎
あなたは……お、これもいいんじゃないか?
一郎君が見せてくれたのは花柄で淡い赤のワンピース
肩が紐になっていてとても涼しそうだ
あなた
わぁ……可愛い〜
基本的にワンピース系が好きな私はそれをとても気に入った
……このTシャツとワンピース買おうかな
山田二郎
うぐ…さすが兄貴だぜ
山田三郎
さすがいち兄…あなた姉の好みを把握している
ジロ君もさぶちゃんもとても悔しそうに一郎君の持ってる服を見つめる

……うーん、どうしたものかな
あなた
……でも、二人のも可愛いのは事実だよ?
……よし、こうなったら全部買おうかな
あなた
二人のも私にくれる?
ジロ君とさぶちゃんは少しビックリした表情を浮かべながら私に持っている服を渡してくれた

こういう、系統の違う服もたまにはいいよね
あなた
一郎君、私この服達を買いに行ってくるね
山田一郎
あぁ、それなら俺達は外で待ってるな
あなた
うん、すぐに行くから待ってて〜
そうして、私はその四点を持ってレジへと向かった

プリ小説オーディオドラマ