彰人が猫になる前日のこと
俺は青柳冬弥。vividBADSQUADというユニットを結成した。
四人でぶつかり合いながらも切磋琢磨していた…ハズだった。
彰人は、俺を庇ってトラックに轢かれた。
救急車はすぐに来たが…間に合わなかった
彰人が居なくなってからも、俺たちは活動を続けていた。
あの事故が起きてすぐの時、俺はしばらく家に籠っていた。
外に出て彰人がいない学校やWEEKENDGARAGEに行くのが嫌だった。
活動を再開してからも俺は過呼吸を起こすようになり、度々2人に迷惑をかけてしまっている。
彰人が居なくなって、WEEKENDGARAGEの常連さんたちも悲しんでいた。
皆さんは俺たちに、主に俺にとても優しく接してくれた。
でも、きっと俺はあいつの事を忘れることは出来ない。
…彰人と一緒に行こうと言ったパンケーキ。
もう期間は終わってしまったな…
ガチャ
…彰人。
またお前に会いたい。
ああ、どんな姿でもいいからまた俺に逢いに来てくれ
彰人にまだ伝えていない想いがあるから。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。