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第7話

62
2026/03/27 04:39 更新
 驚いた。
 ちょろいとか思ってすみません。紛れもなく、ヤバイ。間違いない。
 黒曜石のように黒光りする巨体。イメージとしては西洋の竜のような形状に近い。
 その手の指は六本あり、いかなる物をも穿つことができそうな爪が生えている。背中から生える大小二対の翼は、先端が尖り全てを切り裂く剣のようだ。
 よく見れば、全身を覆う禍々しい鱗が、薄紫色に発光している。漆黒の輝きを放つのは、その身より放たれる妖気と色が混じりあってるからだろう。
 その姿は、一種異様な美しさを感じさせる威容を誇っていた。
 見えていなかったから、かなり失礼な態度をとってしまった気がするけど、今更か。
 ちなみに、僕の身体は想像通りの楕円形だった。鏡餅のような形状だ。
 色は、白花色というのかな?深みのある青白色だった。兄ちゃんもスライムで月白色だった。ふたりとも仄かな気品を感じる色だけど、スライムなのが悲しい現実である。
 
暴風竜 ヴェルドラ
(おい、約束は覚えているな?というか、文句を言っておったが、あっさりと習得しおって……)
三上 悟
(勿論っすよ!軽い冗談です。周囲も見えるし、音まで聞こえます。助かりました!)
あなた
(ありがとうございます!)
暴風竜 ヴェルドラ
(ふん。もっと時間をかけて習得してもよかったのだがな……)
 まあ、大丈夫だったみたい。
 見た目が怖かったけど、この竜、親切だったし。
 何より、やっぱりこの竜、寂しがり屋だわ。
 見た目で損するタイプか。まるで" 泣いた赤鬼 "みたいだな。
三上 悟
(そうっすねー)
あなた
(取り敢えず、兄ちゃんと一緒に同郷の異世界人でもいないか探してみますよ。まあ、見つからなくても別にいいんですけどね)
 見つかる方がいいけど、仲良くなれるかわからないしね。
 それより、せっかく視覚を得た事だし、世界を見て回るのもいいでしょ。光や音を感じ取れるようになった事で、世界が広がった。
 これでようやく、暇つぶしに草をもしゃもしゃする生活ともオサラバだ。
 しかし、このドラゴン。見れば見るほど邪悪なんだけど、ピクリとも動かない。
 そういえば、三百年前に封印されたとか言ってたっけ?
三上 悟
(ところで、ヴェルドラさんは封印された……とか、言ってましたよね?)
暴風竜 ヴェルドラ
(む?まあな。ちょびっと相手を舐めてたのは間違いないが……途中から本気を出したのだが、それでも負けてしまったな!)
 何故か誇らしげに、負けた!と、この竜はのたまった。
 実際、魔法ならともかく、剣や槍なんてこの竜に歯が立ちそうもないのだが……。
あなた
(相手はそんなに強かったのですか?)
 こんな化物より強いのが結構いるのだろうか?
 外の世界は思ったより危険がいっぱい!なのかもしれない。
暴風竜 ヴェルドラ
(ああ、強かったよ。" 加護 "持ちで、人間の" 勇者 "と呼ばれる存在だ)
 勇者。
 色々なゲームで馴染み深い存在だ。
 最近は、かませみたいな勇者をモチーフにした作品も多い為、そこまで圧倒的なイメージはなかったけど。
 この世界では本当に強いみたいだ。
暴風竜 ヴェルドラ
(そういえば、勇者は自分で自分の事を" 召喚者 "だと言っておったぞ。お前らと同郷かもな)
あなた
(え?)
三上 悟
(いやいや、自分らと同郷なハズないですよ?)
暴風竜 ヴェルドラ
(いや、その世界に来た" 異世界人 "は、特殊能力を持つことが多い。それは、世界を渡る際に魂に刻まれる力なのだ。" 召喚者 "ならば、必ず特殊能力を持つ。それも、個々特有の" ユニークスキル "を持つのだ。偶発的にやって来る" 異世界人 "と違い、召喚に耐えるほど強い" 魂 "故の事だろう。召喚の成功例が極端に少ないという事実が、その事を裏付けておるよ)
あなた
(召喚というと、魔法かなんかで呼び出した……とか?)
暴風竜 ヴェルドラ
(その通り。三十人以上の魔法使いで、三日かけて儀式を行うのだ。成功率は低いが、強力な" 兵器 "としての役割を期待されておる)
三上 悟
(は?兵器?)
暴風竜 ヴェルドラ
(うむ。" 召喚者 "は召喚主に逆らえないように、魔法で魂に呪いを刻まれているからな)
三上 悟
(なんじゃそりゃ?召喚される人の人権は無視か!?)
暴風竜 ヴェルドラ
(人権?異界では人に権利があるのか?そんなもの、この世界では幻想だよ。弱肉強食こそ、万物にして絶対なるこの世の真理なのだから。力こそ、全てなのだ)
 なるほど……どうやら、この世界で召喚されるのは元の世界の感覚からしたら、受け入れ難いものがありそうだ。
あなた
(では、" 異世界人 "の扱いも奴隷みたいな感じなんですかね?)
暴風竜 ヴェルドラ
(いや、人による。" 支配の呪禁 "が施されていないから、受け入れられたら普通に暮らしたり、冒険者になったりしてるんじゃないか?実際、我を討伐に来た冒険者の" 異世界人 "も何度か撃退しているぞ!クアハハハハ!!)
あなた
(つまり、召喚された場合だけ、強制労働って事ですね……)
暴風竜 ヴェルドラ
(労働ではないだろうが、まあ、そんな感じじゃないか?我は人間に詳しい方だが、全て知っている訳ではないからな)
三上 悟
(それもそうか……)
あなた
(竜ですもんね)
 むしろ、竜にしては詳しすぎな感じだ。
 とにかく、喋る事が出来て嬉しいみたいで、聞けばなんでも答えてくれた。それから暫く、僕は竜こと、ヴェルドラさんと色々な事を話したのだった。
 勇者といかに戦ったか。
 勇者がいかに強かったか。
 白い肌。
 深紅の小さな口唇。
 黒銀色の長髪を、一つにまとめて垂らしていたようだ。
 身長はそんな高くない、やや小柄でほっそりとした体型。
 顔はマスクで隠されていたそうだが、美人である事は間違いなかったと言っていた。
 女性だったそうだ。
 見とれて負けたのか?と聞いたら、フザケルナ!と怒鳴られた。
 反りの入った独特の武器、" カタナ "と呼ばれる剣を使い、盾は持っていなかったそうだ。
 ユニークスキル『絶対切断』
 ユニークスキル『無限牢獄』
 を駆使し、各種魔法を用い、「我を圧倒したのだ」と嬉しそうに語ってくれた。
 話していてわかったけど、この竜、人間が好きみたい。口では雑魚ざこだのゴミだの言いながら、襲ってきた者を意図的に殺したことはないみたいだった。逆鱗に触れない限り……。
 かつて一度、三百年前にとある事件が起きて、街を一つ灰塵かいじんに帰したらしい。
 その事が原因で、勇者が差し向けられ、結局封印されたのだと。
 __勇者の用いるユニークスキル『無限牢獄』によって。
 僕には、竜の気持ちなんてわからない。他人の気持ちだって、結局の所想像でしかわからないのだから。でも、僕はこいつが悪い竜ではないだろうと思う。
 だって、気に入ったし。もう、怖いとは思わなくなっていた。
三上 悟
(よし!じゃあ、自分……いや、俺らと友達にならないか?)
三上 悟
(いいよな?)
あなた
(うん、もちろん!)
暴風竜 ヴェルドラ
(な、なんだと?ス、スライムの分際で、" 暴風竜 "ヴェルドラと恐れられる、この我とトモダチだと!?)
三上 悟
(い、いや、嫌ならいいんだけど……)
暴風竜 ヴェルドラ
(馬鹿!お前!!誰も嫌だなどと、言っておらぬだろうが!!)
三上 悟
(え、そう?じゃあ……どうする?)
暴風竜 ヴェルドラ
(__そうじゃなあ……どうしても、と言うなら……考えてやっても……)
 何となく、こっちをチラチラ見てくる感じ。
 邪悪な見た目のドラゴンにされても……嬉しくはない。
 面白いけど。
三上 悟
(どうしても、だ。決定な!嫌なら絶交。二度と来ない!)
暴風竜 ヴェルドラ
(ちょ!__仕方ないな。我が友達になってやるわ……感謝せよ!)
 ふ。この竜も素直じゃないわ。兄ちゃんも素直じゃないから、おあいこだな。
三上 悟
(じゃあ、宜しく!)
あなた
(宜しく!)
暴風竜 ヴェルドラ
(宜しくの!そうじゃ、お前たちに名前をやろう。お前らも相談して我に名前を付けよ)
三上 悟
(は?何でだ?突然何を__)
暴風竜 ヴェルドラ
(同格という事を、魂に刻むのだ。人間でいうファミリーネームみたいなものだが、我がお前らに名付けるのは、" 加護 "にもなる。お前らはまだ" 名無し "だから、これで名持ちの魔物ネームドモンスターの仲間入りが出来るぞ。)
 むむ。
 つまり、僕らがファミリーネーム(=この竜との共通の名前)を考えろってこと?だが、この竜が僕らに名前をつけてくれる事で、僕らも名持ちの魔物ネームドモンスターに成れるらしい。そういう事なら、考えてみよう。センスないんだけどな……。
あなた
(兄ちゃんどうする?)
三上 悟
(決めていいぞ?)
あなた
(えぇ……)
あなた
(暴風だから、" テンペスト "とかでいい……かな?)
 駄目だよね。
 簡単に響きがいいから、暴風=嵐とか、安直すぎるか。
暴風竜 ヴェルドラ
(決まりだな!!素晴らしい響きだ)
 気に入ったのかい!
暴風竜 ヴェルドラ
(今日から我は、ヴェルドラ=テンペストだ!そしてお前は……" リムル "と" あなたの下の名前 "の名を授ける。リムル=テンペスト、あなたの下の名前=テンペストを名乗るが良い!)
 前世と名前は名字以外変わらなかったけど、その名前は僕の魂に刻まれた。
 見た目にも、能力にも変化はない。
 だが、魂の奥深くで、何かが変化した。
 それはまた、ヴェルドラと兄ちゃんにも言えるはずだ。
 こうして、僕達は友達になったのだ。
 さて、それじゃあ出発しようかな。っと、その前に、
あなた
(で、行く前に一応聞いておくけど、その封印って解けないの?)
暴風竜 ヴェルドラ
(我の力では解けぬな。勇者と同格のユニークスキル持ちなら、あるいは可能性があるかもしれぬが……)
リムル
(ヴェルドラはユニークスキル、持ってないのか?)
暴風竜 ヴェルドラ
(持っている。が、封印された時点で、全て使えないな。かろうじて、『念話』が出来るのみだ……)
 本来、勇者のユニークスキル『無限牢獄』は、対象を永遠の時間、無限の虚数空間に封じ込めるスキルであり、現実世界への干渉を許す程甘い能力ではないのだそうだ。
 この場合、『念話』だけしか出来ないという考え方の方がおかしい。
 時間とともに封印が弱まる事などないのだから、現実世界を認識した上、『念話』だけでも干渉可能なヴェルドラの方が異常なのだと言える。
 無論、僕らもヴェルドラもその事に気づかない。
リムル
(あなたの下の名前ってユニークスキル『捕食者』持ってる?)
あなた
(持ってるよ)
リムル
(一回試してみようぜ?)
あなた
(はーい)
 そう言って、僕らはヴェルドラに触れた。
大賢者
《ユニークスキル『捕食者』にて、ユニークスキル『無限牢獄』を捕食します……失敗しました》
 流石に、勇者の封印は格が違った。
 まばゆい閃光を発し、ユニークスキルの干渉が行われたのだが、一瞬で跳ね返されてしまった。
 僅かな綻びを作ったみたいだけど、それだけ。直ぐにでも修復されてしまうだろう。そもそも、同じユニークスキルなら何とかなるか?という発想だけで何とかなったら苦労はない。
 どうにか出来ないか?
 どうすれば__
大賢者
《解。ユニークスキル『無限牢獄』の一部解析が終了しました。脱出方法を提示いたします。

 肉体を伴う脱出は不可能です。物理的ダメージによる牢獄の破壊の可能性はゼロです。虚数空間の解除による脱出は解析できません。同様の状況=『無限牢獄』に囚われ、内部から解析を行う必要があります。故に、現在は行使不可能です。

 意思体のみの脱出の可能性は一%です。

 外部に自らの依代よりしろを用意し、そこに移行を行う場合、成功確率は三%です。尚、このプロセスは" 転生 "に相当します。依代との相性が悪い場合、記憶と能力の全てが消去されます。

脱出方法の提示は以上です》
 __うーん。
 成功率が低すぎる。
 揺らめく透明な膜にしか見えない、ユニークスキル『無限牢獄』__
 しかし、物理的ダメージでの破壊は不可能ときたか……。ひょっとすると、絶対防御の能力を併せ持つとかありそう。
リムル
(なあ、勇者ってダメージ受けてた?というか、傷ついたりしてた?)
暴風竜 ヴェルドラ
(よくぞ聞いてくれた!我の攻撃はほぼかわされたのだが、何発かは直撃したのだ……だが、全て効果を及ぼさなかった。『死を呼ぶ風』『黒き稲妻』『破滅の嵐』さえも、絶対回避不可能なのだが、効果なし。お手上げよ……笑ってしまったわ!!)
 などと言いながら、高笑いするヴェルドラ。
 ユニークスキル『無限牢獄』は、自分自身を覆う事で、外部からの攻撃を防ぐ盾にもなるのだろう。なんて便利なスキルだ。万能すぎでしょ、勇者。
 ユニークスキル『絶対切断』
 ユニークスキル『無限牢獄』
 この二つが揃うなら、ほぼ無敵なんじゃないか?
 出会いたくないが、三百年前の人物。
 既にお亡くなりになっているだろうから、大丈夫だと思いたい。
 間違いなく、最強クラスだ。
 ともかく、脱出方法は、依代への転生か。
リムル
(脱出するには依代になるモノが必要なようだ)
あなた
(意思体のみでも可能性はあるみたいだけど……)
 敢えて低過ぎる確率確率まで言う必要はないだろう。
 ヴェルドラがやる気なくすと成功率下がりそうだし。
暴風竜 ヴェルドラ
(む?脱出方法があるのか!?実はな……、後百年も待たずに我の魔力は底を突く所だったのだ。なんせ、魔素の流出が止まらなかったものでな……)
あなた
(なるほど。それでこの辺りの魔素濃度が高かったのか……)
暴風竜 ヴェルドラ
(うむ。かなり上位の魔物も寄り付けぬ。草も生えぬ土地だったろう?ここらで生息出来るのは希少な植物のみよ!)
 ああ。脳裏にピポクテ草の事が思い出された。
 それで、ほとんどが貴重な薬草だったのか。
リムル
(まあ……そういう事なら脱出を試してみるか?依代があれば、成功率上がるみたいだし……という訳で、依代ってどんなのがいいのかわかる?)
暴風竜 ヴェルドラ
(__恐らくだが、意思のみ出ても、魔素を集めてコアを再結成させる事が難しいという事だな。お前らが牢獄に綻びを作った事で、成功の可能性が出来たのだろう。で、依代。つまり、新たな核を用意するならば、そこに移るだけですむ。要は、転生か__)
 すごっ!あんまり頭良くないのかなと思ってたけど、素晴らしい理解力だ。
 見事なまでに、『大賢者』と同じ結論だ。
リムル
(そういう事。で、用意できるものなら探してくるぞ?)
暴風竜 ヴェルドラ
(うーむ。実は、我には核は必要ないのだ……秘密だぞ?我は、" 個して完全なる者 "。特殊個体なのだ。精神生命体なので、この肉体にこだわりはない。周囲の信仰に応えて、この肉体の形態になっただけの話でな)
 また意味のわからない事を言い出した。
 仕方がないので、僕らが理解するまで会話した所によると……。
 意思のみで魔素を集め、肉体を形成。今回は、肉体が囚われたのみであるが、意思で外部の魔素を集める事が出来ない状況にあるとの事。
 では、意思だけ外部に出られるのか?というと、受け皿が要るとかいう理由で不可能だった。
 意思だけで外に出ると、魔素と共に拡散して存在が消えてしまうらしい。そしてどこかで、新たな" 暴風竜 "が生まれるのだとか。つまり脱出は可能かもしれないが、別人のようになってしまっては意味がないという事だ。
 詰んだ。いっその事、『捕食者』て、ヴェルドラごと喰うか?
 捕食者の胃袋の中で解析するか、隔離して『無限牢獄』の効果だけ消してから解放とか出来ないのかな?
大賢者
《解。対象:ヴェルドラをユニークスキル『捕食者』の胃袋に収容する事は可能です》
 可能なのか……。
 説明して納得してくれるなら、やるか。
 このままだと、百年の孤独の後、消滅する運命なのだから。
 僕らは、ヴェルドラに『捕食者』の能力と、やろうとしている事を説明した。
 もっとも、『大賢者』の補正なしには成功は有り得ないけど………
暴風竜 ヴェルドラ
(クアハハハハ!面白い、ぜひやってくれ。お前らに、我の全てを委ねる!)
あなた
(そんなに簡単に信じていいの?)
暴風竜 ヴェルドラ
(無論だ!ここでお前らが帰って来るのを待つよりも、お前らと協力して『無限牢獄』を破る方が面白そうだ!なあに、我とお前らの三人でかかれば、簡単に『無限牢獄』を破れるかもしれん!)
 そっか。
 一人じゃなく、三人か。いいじゃん。
 僕と兄ちゃんが、『大賢者』と『捕食者』で解析を行い、内部からはヴェルドラが破壊を試みる……行けるような気がしてきた。
リムル
(じゃあ、今から俺らがお前を喰うけど、さっさと『無限牢獄』から脱出して来いよ?)
暴風竜 ヴェルドラ
(クククッ任せておけ!そんなに待たせずに、お前らと相まみえよう!!)
 よし!
 僕らは覚悟を決めた。
リムル
(あなたの下の名前、行くぞ!)
あなた
(うん!)
 ヴェルドラに触れ、捕食を行う。
 一瞬にして、ヴェルドラの巨体が目の前から消えうせた。
 実にあっけなかった。
 今まで喋っていたのに。
 いなくなって寂しさを感じる。
 スキルを対象に行使した時は、抵抗され失敗したのだが、流石にヴェルドラ本体諸共だと抵抗される事もなかった。『無限牢獄』も一緒に飲み込んだのだから、当然なんだけど。
 あの巨体を飲み込めた事には驚いたけど。
 胃袋の現在の空間使用量は兄ちゃんと半分こしたから十三%ぐらい?
 どれだけ大きなスペースを持つんだか。
 そして__
大賢者
《ユニークスキル『無限牢獄』の解析を行いますか?  Yes/No》
 お願いします!僕は祈るように、Yes、と念じた。

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