第73話

第73話 鎖で繋がれた二人は脱出できるのか!?(後編)
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2026/06/18 12:53 更新








モブ
モブ
交代で〜〜す!






係の生徒の声と共に、しゅうとの手首から鎖が外された







カチャリ、と軽い音が鳴る






夕陽が金属を一瞬だけ赤く染めた









しゅうと
しゅうと
手首大丈夫?
(なまえ)
あなた
はい、全然大丈夫です!
しゅうと
しゅうと
そっか
しゅうと
しゅうと
じゃあ、頑張ってね
(なまえ)
あなた
先輩もありがとうございました
しゅうと
しゅうと
うん






柔らかく笑う





そのままトコトコと離れていった











そして、その背を見送り





その間に ガチャン 




もう聞き慣れた音がした








りもこん
りもこん
………。
(なまえ)
あなた
……?
りもこん
りもこん
終わったわ……
(なまえ)
あなた
何がですか
りもこん
りもこん
俺の精神





真面目な顔で言ったので


つい吹き出す







笛の音が鳴る







(なまえ)
あなた
ほら、行きますよ
りもこん
りもこん
まぁ、そう生き急ぐなよ
りもこん
りもこん
俺の心の準備がまだなんだから
(なまえ)
あなた
今更ですか?
りもこん
りもこん
今更だよ……///





 
 
頬を染める赤に



あなたは気づかない

























2人は歩きだす





しゅうととも歩いたので
 



もしかしたら走った脳筋ふうはやが異常だったのかもしれない

 





りもこん
りもこん
……何か考え事か?
(なまえ)
あなた
え、いや……






顔に出ていたのか、りもこんにそう聞かれた








中身はとてつもなくしょうもなく







しかも不謹慎なのでちょっと迷った








(なまえ)
あなた
………先輩方は歩いているので、
走ったふうはや先輩は異常なのかと
りもこん
りもこん
あぁ、なるほどな




さらっと受け止められ、ニヤッと笑みを浮かべた








りもこん
りもこん
そんな事言うなよぉ……
(なまえ)
あなた
……すみません




やはり不謹慎すぎたのかもしれない




そう反省していると










りもこん
りもこん
ふうはやだって頑張ってるんだから
(なまえ)
あなた
何をですか?
りもこん
りもこん
人間のフリ
(なまえ)
あなた
やっぱ脳筋だったんですね……笑







あなたが吹き出す




りもこんも笑った















〜〜なお、お役目御免組〜〜




ふうはや
ふうはや
ヘクシッ((くしゃみ
ふうはや
ふうはや
んあぁ……
ふうはや
ふうはや
誰かが俺を褒め称えてるわ
しゅうと
しゅうと
ポジティブだな














りもこん視点








りもこん
りもこん
(よし)






少しだけ肩の力が抜ける








さっきまで妙に緊張していた






鎖のせいか




距離のせいか




それとも別の理由か







でも、今はいつも通り言葉が出てくる















りもこん
りもこん
(危ねぇ……)




本当に危なかった




おそらく、多分、顔の赤さはバレていない






りもこん
りもこん
(ふうはやには感謝だな)




アイツのおかげで空気が軽くなった





りもこん
りもこん
(ブロッコリーから
スライムに昇格させておこう)





快挙である







その時









(なまえ)
あなた
わっ、




手の位置を意識するのを忘れていたのか



あなたが少しこけ、前に出る







鎖が引っ張られた






りもこん
りもこん
うおっ、
 





距離が近い
 




目と鼻の先(物理)が似合う距離 








いや近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い近い








(なまえ)
あなた
す、すみませんでしたぁ!!




顔を上げたあなたと目が合う







りもこん
りもこん
………。
りもこん
りもこん
!?!??!///







数秒前の余裕が吹き飛んだ









りもこん
りもこん
(撤回)
りもこん
りもこん
(やっぱブロッコリーですあの人)


(なまえ)
あなた
先輩?

りもこん
りもこん
(うわぁ……///)
 










やめろよ、そういう無自覚の顔




罪深いんだよ法律違反だわ











やっと出てきた言葉は





この上ないワガママで、馬鹿みたいな言葉








 






りもこん
りもこん
もう手ぇ離せよぉ……
りもこん
りもこん
緊張するんだよバカぁ……///
(なまえ)
あなた
え、えぇ……?
(なまえ)
あなた
離れられないんですよぉ……




 




なお、りもこんも知らない










やっと振り絞って出したその言葉










  


(なまえ)
あなた
(び、びっくりしたぁ……)
(なまえ)
あなた
(もう心臓悪ぅ……//)







結構破壊力が大きく_____



















モブ
モブ
これが最後ですね
交代です!





係の生徒の声とともに、鎖が外れる






りもこん
りもこん
じゃ、達者でなあなた
(なまえ)
あなた
何時代の人ですか……





りもこんは手をひらひらと振りながら去っていく










そして 






最後の相手が横に立った







カチャリ









かざね
かざね
ん、よろしく〜
(なまえ)
あなた
よろしくお願いします




いつもの口調




いつもの安心感。










昼間の賑わいは少し落ち着き、




校舎全体が柔らかな橙色に染まっている



 


学園祭が終わりに近付いている色だった








かざね
かざね
さて、
(なまえ)
あなた
はい
かざね
かざね
転ぶなよ
(なまえ)
あなた
転びませんよ
かざね
かざね
結構転んでた気がするけどな
(なまえ)
あなた
気のせいです
かざね
かざね
はは、








風が吹いた   






窓の外で旗が揺れる  







どこかの教室から拍手が聞こえた




   




祭りが少しずつ終わっていく 










かざね
かざね
……、




かざねは隣を歩くあなたを見る

    
 




最初の頃は、

もっと遠慮していた気がする

 






今は違う






ちゃんと笑う

ちゃんと怒る

ちゃんとツッコむ









それがすごく嬉しくて







これからも大事にしていきたいと思った









(なまえ)
あなた
……どうしました?
かざね
かざね
いや、



少しだけ笑って





かざね
かざね
楽しそうだなって
(なまえ)
あなた
楽しいですからね






即答だった






その答えが、なんだか心地良い









カチャッ






鎖が歩くたびに鳴る






それを見下ろす 








かざね
かざね
……便利だなぁ
(なまえ)
あなた
?鎖がですか?
かざね
かざね
そ、




ちょっとだけ、鎖を持ち上げて 






イタズラっ子みたいな顔で言った








かざね
かざね
もうちょっとだけ、繋いでおきたいかも
(なまえ)
あなた
……?!




あなたは、一瞬耳を疑い、その後の言葉を待つ








かざね
かざね
だってさ、
かざね
かざね
すぐどっかに行っちゃうじゃん?









危ないところにも



他の人のためなら、迷ってでも足を踏み入れるあなた







それで傷ついて、涙を流していたのを、



今でも覚えている











(なまえ)
あなた
……行きませんよ
かざね
かざね
ほんと?
(なまえ)
あなた
はい!




あなたは思い切り笑う







かざねは数秒見つめて









かざね
かざね
なら安心




優しい笑みに戻った










(なまえ)
あなた
……、







夕焼けの中





その笑顔だけが少し優しく見えて、





あなたはなぜか目を逸らした











その先では





ふうはや達が大声で手を振っていた。

















主
〜大切なお知らせ〜
主
非常にテストや学園祭で
よろしくない状況なので
主
投稿頻度を2日に1回に減らします
ごめんなさい……
主
ぐぇ……
主
おついん!

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