第5話

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2025/12/12 08:28 更新



あなた
  ここが私のお家よ  


   お父様のお城から帰り
   馬車から降りて、お世話係の彼らに

   私のお家について説明する。



usm
 でっか…… 
hbc
 国王様とは別居なん? 


   本邸までの道を歩きながら
   驚きの声を上げる彼らの質問に答える。


あなた
  えぇ、お父様が別居したい…って  
  なぜそんな事を言ったのかは
  私には分からないけれど


   あの日、私がまだ6歳だった頃。
   お父様が食事中に急に怒鳴り出して

   私に、違う家に住めと言い放った。


kyng
  ……なんとなく想像はつくけどな  
あなた
  あら、もしかして
  お父様の心が読めるの?  


   少し遠い目をした青髪の青年が
   眉を顰めてそう言う。

  

あなた
  まぁ、いいわ  
  入ってちょうだい  


   屋敷の扉を開いて
   お世話係たちを中に入れる。


   コツコツというまばらな足音と共に
   ホールの中にお世話係達が広がる。


inm
  お〜、中もちゃんと広い  
あなた
  仕事の説明はメイドに頼むわ  
  しばらくそこで待っていて 


   お世話係達をソファーに座らせ
   メイドに説明を頼む、と言い

   私はずっと待ち望んでいた
   "食事"の元へと行く。




あなた
  ……ふふっ……  


   やっとお父様のお家から帰って
   残してしまっていた食事を食べれる。

   ルンルンとスキップをしながら
   カーペットが敷かれた廊下を進む。


   あぁ…涎が垂れてしまいそう。

   想像するだけで頬が落ちてしまう。


   甘ぁいブドウのワインに
   噛んだ瞬間、じゅわぁっと広がる脂。


あなた
  早く…早く食べたいわっ…!!  


 


   ガチャリとダイニングの扉を両手で開く。

   その瞬間、ぶわっと広まる
   ステーキの美味しそうな香り。

あなた
  あぁ……美味しそう…
  とても美味しそう…!!  



   小走りで机に駆け寄り
   椅子を引いてそこに座る。


   パチン、と手を合わせて
   命に感謝をし、


   ナイフとフォークを両手に握り
   少し硬くなった肉を切れば

   後は_____




あなた
  いただきまぁっ___んむっ…!?   




   いただきますの挨拶をして
   切ったお肉を刺したフォークを

   口の中に入れようとした瞬間
   ガバッ、と口を塞がれた。



  ___やっぱり 笑   



akg
  さっきの話、
  聞いてなかったでしょ〜? 笑  



あなた
  ……んぬ………  



   口を塞がれて、話すことができない。
   なぜ、ここにお世話係達がいるんだ。



   さっきソファーに座らせたはずのお世話係達は
   口を塞がれた私を無視して
   カチャカチャと料理を片付けていく。




   
あなた
  ッ゛う゛ー!!!  



   何をしているの
   なんで、なんでまだ食べれるのに片付けてるの。


   必死に口を塞ぐ手をどけるため
   グイグイと引っ張りながら、唸る。



akg
  聞いてなかったみたいだから  
  もう一度言ってあげるね



   お世話係がにやりと笑う。
   瞳の奥に渦巻くドス黒い感情に

   思わず、ピタリと動きを止めてしまう。




akg
  お嬢様はこれから  







akg
  僕達が与えるモノ以外  
  食べちゃダメなんだよ ♡  


あなた
  …………は………  

















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