初めて手首を切った日から5日たった。
あれから癖になってしまって毎日のように切り続けている。
でも…なんか足りない。
初めは何となくそう思っていたが、最近は、もっと痛みが欲しい、苦しみたいと思うようになってしまった。別に何か辛い事があるわけじゃない。
死にたいとか、そういうのでもない。
けど、自傷が辞められない。
他に何かないのかなって思って調べると、OD(薬物乱用)とか、その他にもいっぱいあった。
でも薬無いしなー。
引き出しをあさりながらふと思い出して母の寝室に向かう。
母さんが睡眠薬を持ってるはず。
テキトーに引き出しを開けると変な色した薬があった。
成分を見る限り、どうやらこれらしい。
「…え、不味そう。」
青色の錠剤を少し躊躇いながら流し込む。
口の中で少し溶け出したのが凄く不味くて、吐きそうになりながら飲み込む。
軽く10くらいは飲んだあと、少し待ってみたが全く眠くない。
そんなもんか、と思ってしばらく朱雨と電話していたが、途中でばかみたいな眠気に襲われ、心配の声も聞こえないくらいに頭痛がして、そのまま殆ど気絶するように眠ってしまった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!