〇月✕日
俺はいるまを連れてお昼にラーメンを食いに行った
だけど、家を出る前から、なんだか、モヤモヤ…と言うか、胸がざわざわ…とも違う、胸騒ぎがする
嫌な予感がして仕方ない
だけど、俺の胸騒ぎは基本当てにならない
だから、気にしてなかったんだ
交差点
ここはあまり車通り、人通り共に少ない場所だ
青信号なのを確認して渡り始める
なんて、未来の約束をして、たわいも無い話で笑いあって
このままの生活が一生続く
そう、思っていたのに
" ドンッ "…その音が聞こえると同時に浮く俺の体
" ドサッ バサッ "と俺と地面が擦れる音と…
" バンッ "と俺が聞いたことが無いくらいの…激しくぶつかる音が…いるまが居るはずの方から聞こえる
" ガシャンッ " 車と近くの電柱がぶつかる
状況を理解するのに時間は差程掛からなかった
が、目の前の状況には、足が竦んで、1歩歩くのもやっとな程、酷い状況だった
電柱に当たり、止まる車
車のタイヤから線を引く、誰かの血
いるまは俺たちが渡たった横断歩道の50m程先で倒れ、周りには血が広がり、1部はタイヤの形に線を引いている
いるまがやばい
そう理解した瞬間、いるまの元へ走った
無我夢中で…ただ、いるまが生きている事だけを願って
声は枯れ、痛々しい傷の数々
焦り、俺にはそれしか無くて、電話をかけるなんて簡単なことすら頭になくて…
誰かに声をかけられ、我に返る
いるまを…仲間を失うのが恐ろしい程怖くて、俺は簡単な感謝の言葉しか出なかった
救急に連絡してくれた人にそう言われ、ぺこりと会釈し、いるまの近くで座り込む
なんで…そんなッ…最期見てぇな事言うんだよ゙ッ
焦って、いるまの最期かもしれない言葉さえ塞いでしまう
ただ、いつもなら、" しゃ~ねぇな、 "なんて言って聞くお願いも、今日は聞けなかった
いや、聞きたくなんかなかった
ウーゥー ピーポーピーポー
サイレンの音
救急車が来た
周りの人達が救急隊を案内し、救急隊がいるまを担架に乗せ、運んでいる中、俺は呆然とすることしか出来なくて…
その声に俺は" ッ俺が…行きますッ… "と言い、一緒に救急車に乗り込んだ












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!