第3話

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2024/02/16 09:06
~らんside~
らん
伊礼さんの優しさを知っているからだよ。
俺は今日は''あの人達''に勉強を教えてもらう為に朝早くから学校に来た。
そして、休憩として屋上に居たら伊礼さん........伊礼あなたさんが来た。
彼女は色々な人から嫌われている.....。
全ては彼奴のせいなんだけど.....
らん
俺、意外と知ってるよ?
らん
この前だって学校帰り、怪我してた小さい子助けてたしさ....
らん
泣いてた子を笑わせたりとか.....
らん
人の為に沢山行動してる子なんだなって思った...!

俺は伊礼さんのいい所をいっぱい知っている。
人の為に積極的に行動する子。

そんな子が____
らん
そんな伊礼さんが、いじめるわけないじゃん?


あなた
それは当たり前のことでッ.....!

そういう所が優しいんだよ.....
らん
当たり前だとしても、いざっていう時になると案外動けないもんだよ?
だから俺も、今も伊礼さんを助けることが出来ない......
怖くて動けないから.......。

ほんと、俺も伊礼さんを見習いたいよ.....。



あなた
桃瀬さんは明るくて愛想も良くて優しいし.........凄いですよね.......
あなた
私とは違うッ.........

違うんだよ.....。伊礼さん.......
俺は優しくなんかない......。
優しくないからこそ今も君を助けることが出来ないッ........
君の方が優しいんだよ.....。愛想もいい人だよッ.....。





だからさ________



















俺''も''好きになっちゃったんかな......








好きな人も助けることが出来ない俺は本当にッ.....最低だよッ......













暫くの間沈黙が続いた.......。





その時「ガチャッ」と扉が開く音がした。
















............




!!!
この人が来るってことは.....俺、休憩しすぎた.....?















らん
俺、休憩しすぎましたかね.....!?(同時)



あなた
!!!なんでここに____(同時)


伊礼さんと同時に口を開いた。



というか伊礼さんて紛らわしいよな......















らん
ないこさん!(同時)

あなた
兄さん.....(同時)















伊礼 ないこ
らんらんが遅すぎて屋上に来ちゃったよ~(笑)
伊礼 ないこ
でも、あなたが居るって珍しいよね?
伊礼 ないこ
なんかあった?




この人は伊礼ないこさん。
さっき俺に勉強を教えてくれてた1人!


そしてあなたさんを信じているお兄さん!




らん
あ!俺先に戻ってますね!


そう言って、俺が居たら気まずそうだったからその場を後にした____。




















らん
俺は絶対にあなたさんを助けるからッ......!
らん
そして、俺を好きにさせてみせるッ....!

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