そこからの後宮は
特に何の事件も事故もなく
平穏な日々が続いていた。
猫猫と小蘭、琳霞の仲も
以前より深まっていた。
小蘭が猫猫に貯古齢糖を強請っていたとき、
一瞬、
空気が揺れたのを鼓膜で感じた。
瞬間、轟音と共に地面が揺れた。
周囲の人々が悲鳴を上げ、
騒ぎ立てる様子が見える。
後方で何かが起こったらしい。
轟音によって今になって痛んできた
耳を抑えて、猫猫は辺りを見回す。
どうやら爆発が起こった現場は思いの外近く、
自分達の居る場所から十歩も離れていなかった。
黒く濁った煙で前がよく見えない中、
近くに居るはずの2人の名前を呼ぶ。
取り敢えず小蘭は確認できた、
琳霞は…?
先程の爆発で飛散した木の破片が
琳霞の左脚にざっくりと刺さっていた。
衣服が、地面が、
琳霞の血液で紅く染まっていく。
刺さった木の破片はそのままに、
傷口の上を布で縛って止血する。
ぬぁぁ…












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。