第2話

始まり
555
2020/03/11 05:30
どうも。津々楽あなたです。


私は今、初出勤日を迎えております。


小さい頃からの夢だった作曲家になって、第一志望のレイジングエンターテインメントに入社が決まったのです。


喜びと緊張が入り交じって吐きそうです。朝ごはん食べなくてよかった。(?)

初出勤日である今日は、社長のレイジング鳳さんに呼ばれて、社長室に向かっています。


社長室の目の前まで到着し、重厚な扉を数回ノックする。

あなた

新入社員の津々楽です。

レイジング鳳
レイジング鳳
入れ。


扉の向こうから声が聞こえたのを確認し、扉を開ける。
あなた

失礼致します…



恐る恐る入ると、そこにはいかにも高級そうな机があり、その奥の椅子に座る社長が居た。

あなた

この度は、雇用して頂きありがとうございます。

レイジング鳳
レイジング鳳
そのような挨拶は不要。うぬにはすぐ作曲に取り掛かってもらう。
あなた

はっはい、精一杯努力致します…!

レイジング鳳
レイジング鳳
結果を残すことだけを考えろ。
今から此処に行け。

そう言われ渡されたのは地図と一通の茶封筒。


レイジング鳳
レイジング鳳
此処に行き、これを見れば全てが分かる。
以上だ。
あなた

はい。
あ、しっ失礼します…


“以上”


その言葉で慌てて社長室を後にした。


取り敢えず、この地図にある場所に向かおう。




私は茶封筒を鞄にしまい、地図を握りしめて事務所を出た。

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