第3話

俺と私 🦅
7,259
2021/03/10 07:06
あなた

…………私と
北斗は幼馴染だよ。

私にとって
北斗は大切な人

特別なの。

ずっと傍にいたいから
だから…

私は……


北斗
北斗
…だよな。


俺も同じ。
でも、だったら


今日だけでも


背を向けているあなたに

そっと腕を回す



離したくない…

このまま京本の所に

行かせたくない
あなた

……北斗……
はな…し…て

北斗
北斗
嫌だ。

キスしてくれたら

離す……
あなた

………
ぃぃょ…

それから俺達は

玄関先だと
いう事も忘れて


お互いの唇を
激しく求めた




右手をあなたのスカートに
入ろうとした時
あなた

……ハァハァ


待って。


これから先は
だめ。


もぅ、帰るから……

北斗
北斗
……なんで?
あなた

北斗は大丈夫?

この先を知ったら
戻れない。


そうじゃなくても、
もう北斗の唇の感触を
私は忘れない……

北斗に求められる興奮や
快感を知ったら
知らなかった頃には
もう戻れない。

我慢できる自信なんか
ない。


北斗
北斗
はっ。何、煽ってんの?


忘れなければ
いい。

ずっと、興奮と快感の
中で悶えて苦しめば
いいじゃん


ごめんね。
俺が無理矢理
襲ったことにすれば
いいよ。
あなた

………んっ。
ほく………と………


北斗
北斗
ごめん、ごめんね…


最初で最後だから……
それからは
お互い
無我夢中だった


何度も快楽に溺れて

どっちの汗なのか
どっちの心臓の音なのか
気持ち良すぎて
分からなくなっていった




……………………
それから3ヶ月後



ピコン📲
北斗
北斗
久しぶりにあなたの
味噌汁食べたい
あなた

了解



ピンポーン🚪
北斗
北斗
おはよ。
久しぶりだね
あなた

うん。おはよう。

早速作っちゃうね。

北斗
北斗
お願いします。


どう?あれから
京本とは……
あなた

うん。
仲良くしてる。

北斗
北斗
そっか。
良かったな……
あなた

(ビクッ………)

北斗
北斗
あなた、
首、また
虫刺されついてる…
あなた

…うん。

あれから、あなたには
手を出してないよ。



約束したからね。


最初で最後。


あなたは
悶え苦しんでくれてるかな?

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