あの時の私は 大馬鹿者 であった。
軽率であった。
だから、今の私があるわけであって。
みんなから呼ばれている名は ビッチ 。
これじゃあ誰も近づきたくもないだろう。
いや、誰も近づくような奴はいないだろうけど。
だから、だから
今の私は じみん を見るだけでも虫唾が走る
『……もう行くね。』
そう言って帰ろうとすると
🐥「待って、お願い、、待ってよ」
なんて情けない声が後ろから聞こえる。
………もういいんだ。
今すぐにでも 死にたい 私は
自分の意志など元々どこかに落としてきてるからいいんだ。
早く、早く
この、誰も私を必要としていない空間から開放されたい
そういう一心で、ただ今日はひたすら歩いた。
今日は遠回りして家に帰りたくて、いつもとは違う道を意識を失った人間のように歩く。
あぁ、今日はどうしようかな
今日は何を食べよう
なんて、ただ普通の事を考えて歩く。
その方が
楽だから。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!