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第1話

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2024/06/22 05:39
13歳の頃、ありったけのお小遣いを持って家出をした。

東京に行った。ニュースで見た、トー横に来たら私みたいな子がいっぱい居た。

ここが私の居場所なのだと思った。

家は辛くて苦しくて、でもここは私を受け入れてくれる。

それだけで安心するし、気が抜ける。

13歳で処女を捨てた。

でも平気。トー横で生きていく資金はヨユーで稼げた。

そんなこんなで2年が経って、私はある日、『ニーゴ』に出会った。

ニーゴに救われた。生まれて初めて生きたいと思った。

そしたらさ、出稼ぎの為に東京の浅草ら辺に行ったら、

奏っていう女の子に出会った。

その子がニーゴの作曲家だって知って、思わず興奮しちゃったよね。

そこから、えななんとかamiaとかyukiと仲良くなって。

私もニーゴに入れて貰ったりして、楽しかった。

家出して良かったと思った。






でも、そんな楽しい日々のせいで油断して、

警察に『保護』されて、無理やり家に戻らされた。

その日から、私の時間は止まったまま。

つまらなくて、死にたくて、トー横が恋しい。

私の居場所に帰りたい。

でも世間は許してくれない、本気で親に支配されるべきだって思ってんのかな、警察は。

だとしたら、あの人達は一生私の気持ちなんか分かんないんだろうな。

とにかく、死ねるならなんでも良い。

死にたくて仕方ないの。私だってこうなりたくてなった訳じゃないの。

兵庫になんか帰りたくなかった。

学校はつまらない。





…でも、楽しい事があるんだとしたら、私を認めてくれる人が居るのなら、もう少し生きていてもいいかな。

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