俺は、手紙を取り出して読み始めた。
"めめへ"
先に死んでごめんな。
俺は、先に死ぬけど、めめは絶対ついてこないこと!!
めめが俺の分も生きてな。
めめが幸せなら俺も幸せだから、ちゃんと幸せになってな。
めめとの思い出を全部ここに書きたいけど、ありすぎるね。
全部は書ききれないけど書かせてください。
めめが告白してくれた時、俺すごい嬉しかった。でも、それと同時に、不安になった。俺はめめに迷惑かけるし、愛想つかされるんじゃないかって思てたんよ。でも、その不安が吹っ飛ぶくらい俺のこと愛してくれたね。
本当にありがとう。
これはちゃんと言葉にしてめめに伝えたかったけど、きっと俺は言えないだろうから、今伝えるね。
めめ、好きやで。大好き。愛してる!!!
冬にイルミネーションも一緒に見たね。
それが綺麗で、でもそれ以上にめめと見れたことが嬉しかったよ。
俺が綺麗だねって言ったらめめが、康二の方が綺麗だよって言ってくれたのはちょっと恥ずかしかったけど。
でも、恥ずかしいこともサラッと言っちゃうところも、周りを見ていないようでずっと気にしてるところも、全部好きだよ。大好きだよ。
これから、嫌なこともあると思う。でもそんな時に溜めすぎないこと。ちゃんと人を頼りなさい。みんなめめの味方やからね。めめの傷つくところは見たくないから、これだけ約束してね。
めめは俺のこと大好きやからすぐには立ち直れんと思う。本当はこの手紙も書くかどうか迷ったんよ。こんなの書いたらもっと寂しなってまうやろ?
でもな、俺にはめめに伝えきれてないことがありすぎるから、書かないわけにはいかなかった。
だから、ちょっと我慢してな。
めめのことは、空からずっと見守ってる。めめには見えんかもしれんけどずっとずっと傍におるから。
めめの恋人になれてよかった。めめでよかった。俺を幸せにしてくれてありがとう。
本当はな、病気のこと聞いた時に自殺したくなった。生きてる意味ないって。でも、めめのおかげで自殺せずに済んだと思うし、めめのおかげで俺は笑顔になれたよ。
今まで、本当にありがとう。
こんな俺を愛してくれてありがとう。
めめが元気に過ごしてくれることを願っています。
康二
追記
しばらくはご飯食べたくないって思うかもしれないけど、ちゃんと食べなあかんよ?あと、ちゃんと睡眠をとること!
しゃーないから俺のでっかいクマちゃん貸したるわ。
体調には気をつけて、俺の分も夢を追いかけてください。
じゃあ、また後でな。
手紙を読み終えて、俺は涙を我慢することが出来なかった。
お葬式から帰ってすぐの頃だったらこれを読んで何も出来なくなっていただろう。
でも、今は違う。
もう、大丈夫。次に康二に会える時まで、この気持ちを取っておくね。
康二、今までありがとう。
俺の恋人になってくれてありがとう。
大好きだよ。
"来世で、また"












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。