亮平がうちに来て2日、
今日は桜が満開ということでお花見に行くことになっている
亮平も楽しみなようで、朝起きて少しぐずった後はもうニコニコで……
ってそう、そのグズグズが大変で、
朝6時
今日は花見でお弁当がいるから早く起きる
ま、ラヴィットがある日はこの時間に起きたりするから苦ではないんだよね
顔と手を洗い、キッチンの前に立つ
具材、なんにしよう…
亮平の好きな食べ物はまだ分からないからありきたりなものでいっか!
冷蔵庫からミンチ肉を取り出して、ハンバーグを作る
そしてフライパンを温めている間に昨晩炊いたお米とふりかけを混ぜておにぎりを作る
これはみんな好きでしょ!
時計を見るともう7時
そろそろ亮平起こさないとだな
寝室へ向かおうとしたら俺が手にかけるより早くドアが開いた
佐久間が昨日買ってあげていたクマのぬいぐるみを抱きしめて、リビングに入ってくる
…泣きながら
よっぽど不安だったようで震えてる
俺は亮平を抱っこして抱きしめた
あやして謝ったら泣き止んだ
目をキラキラさせて自分のお弁当を見てる
まだ舌っ足らずで「すごい」が「しゅごい」になっちゃってるところも愛おしい
てな感じで、朝から大変でした笑
まぁ、亮平のためならどうってことないけどね
玄関から聞こえてくるかわいい声
すぐさま靴を履き荷物を持つ
ギュッ
フフン、と得意げな顔
俺が迷子になるって前提のところが阿部っぽいな笑
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。