ラウール
僕は、現場に着いた
なんで女子高生ばかりを狙ってるんだろう…
警察「ラウールさん。女性のポケットにこれが」
警察官に紙を渡された
折りたたまれた紙を広げた
何やら、文章が書いてあった
読んでみると…
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早く君を手に入れたいな…
俺らのところに、来なよ
ずっと待ってるよ
ラウール
殺人鬼Sより
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誰がこんな…
僕を待ってるって…
どういう意味…
サッ
僕は、急いで紙をポケットに隠した
ピッピッ
『ラウールさん聞こえますか?』
『○×▽※で、また女子高生が殺害されました。それに、1人人質にされています』
『はい、男性か2人ほどいます。拳銃とナイフをもって暴れています』
『了解しました。お願いします』
プツッ
僕達は、急いで現場に向かった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!