第31話

028.
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2026/01/10 12:10 更新












    ミリオン 家 。







    その家系は 悪魔の中でも名高く 、
    有名な画家一族の家系だ 。


    魔界の発展にも 大きく関わった人物とも言える 。









    だが そんな一家は公に晒されることを
    避けて、暮らしていた 。



    そのため その一家が実際に存在する 、
    それを 知る人はあまり 多くいなかった 。










 ミリオン・あなた
 そのはずだったのに 、こんなに
 大勢の悪魔に囲まれる日が来るなんて 
 ミリオン・あなた
 まぁ バビルス行っている時点で
 バレるのは時間の問題なんですけどねー 













    そう ケラケラと笑いながら 、
    喋るミリオン 。





    だが その場にいる者は 全員 、
    彼女が かなり怒っているのだと 理解する 。












 ミリオン・あなた
 私 面白くない話は好き 
 じゃないんです。
 ミリオン・あなた
 退屈で 眠くなるから 。 






 ミリオン・あなた
 だから さっさと帰って貰えません? 
 魔関署の方もシムムルさんも 













    そう 圧をかけて言うミリオン 。








    だが シムムルは余裕そうに笑い 、
    言葉を返す 。












 シムムル・アース
 そうもいかないんですよ 。こちらも
 用があって 態々出向いたのですから 







 ミリオン・あなた
 退学が目的なら 帰って下さい 。 



 ミリオン・あなた
 私は これからもバビルスを辞める 
 つもりはないし 、
 ミリオン・あなた
 教師の皆さんも 私を辞めさせよう
 なんて 本人の意思なしに許可出す 
 人達ではないので 。













    そう 強く言うミリオン 、だが
    シムムルの瞳が揺らぐことはなかった 。









    悪魔は欲深い生き物だ 。手に入れる 、
    そう決めたら 簡単に諦めるものは 中々いない 。



    だから こそミリオンは苦難していた 。
    どうすればこの人を諦めさせられるか を 。






    同時に ミリオンは一つの不安を抱いていた 。













 ミリオン・あなた
 ( もし 本当に退学なったら 、
     私 どうなるんだろう。 ) 






    きっぱりと 許可をしない 、そうは
    言ったものの やはり確証は無い 。




    悪魔は気まぐれな生き物だ 。




    万が一 保護者からの懇願に先生が許可を
    出したら ? そんな来るかもしれない未来に
    ミリオンは 心をかき乱されていた 。




































 ムルムル
 … カルミアさん でしたよね  
 ムルムル
 申し訳ありませんが 、一度
 ミリオンさんに代わっていただく 
 ことは できますでしょうか? 












    いきなり 来た保護者からの電話 。
    その内容が 退学についての問い合わせ 。








    自然と 職員室の空気は一変した 。


    受話器を握っているムルムルも 、心做しか
    先程よりも 強く力が入っているように見える 。














 カルミア・ダリア
 「 あなたは 現在
  来客者の対応をしています 」 
 カルミア・ダリア
 「 代わることはできません 」 








 ムルムル
 では そちらの対応が終わり次第 、 
 お電話いただけると幸いです。




 ムルムル
 本校は 生徒の欲を第一 という指針の
 元 、教鞭を取らせていただいています 。 
 ムルムル
 その為 本人の意志を確認できない 
 以上は こちらも許可しかねます。











    その返答に 驚いたのか 、
    しばらくの沈黙が流れる 。







    そして 次に受話器越しに 聞こえてきたのは
    とても 穏やかな声だった 。












 カルミア・ダリア
 「 バビルスは随分と生徒を
  とても大事に思っているのですね 」 






    そう 微かに聞こえてくる声は 、
    まるで 子を思う母のような優しい声だった 。







 カルミア・ダリア
 「 …わかりました 。あなたを
  連れて後日 伺わせていただきます 」 






 ムルムル
 承知しました 。では 
 お待ちしています 。










     そんな 短いようで長いような電話は
     終わり 、受話器からは無機質な機械音が
     繰り返される 。








     「 ミリオン 退学 」 そのワードに
     ムルムル はまた 深く頭を抱えた 。





















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