ミリオン 家 。
その家系は 悪魔の中でも名高く 、
有名な画家一族の家系だ 。
魔界の発展にも 大きく関わった人物とも言える 。
だが そんな一家は公に晒されることを
避けて、暮らしていた 。
そのため その一家が実際に存在する 、
それを 知る人はあまり 多くいなかった 。
そう ケラケラと笑いながら 、
喋るミリオン 。
だが その場にいる者は 全員 、
彼女が かなり怒っているのだと 理解する 。
そう 圧をかけて言うミリオン 。
だが シムムルは余裕そうに笑い 、
言葉を返す 。
そう 強く言うミリオン 、だが
シムムルの瞳が揺らぐことはなかった 。
悪魔は欲深い生き物だ 。手に入れる 、
そう決めたら 簡単に諦めるものは 中々いない 。
だから こそミリオンは苦難していた 。
どうすればこの人を諦めさせられるか を 。
同時に ミリオンは一つの不安を抱いていた 。
きっぱりと 許可をしない 、そうは
言ったものの やはり確証は無い 。
悪魔は気まぐれな生き物だ 。
万が一 保護者からの懇願に先生が許可を
出したら ? そんな来るかもしれない未来に
ミリオンは 心をかき乱されていた 。
いきなり 来た保護者からの電話 。
その内容が 退学についての問い合わせ 。
自然と 職員室の空気は一変した 。
受話器を握っているムルムルも 、心做しか
先程よりも 強く力が入っているように見える 。
その返答に 驚いたのか 、
しばらくの沈黙が流れる 。
そして 次に受話器越しに 聞こえてきたのは
とても 穏やかな声だった 。
そう 微かに聞こえてくる声は 、
まるで 子を思う母のような優しい声だった 。
そんな 短いようで長いような電話は
終わり 、受話器からは無機質な機械音が
繰り返される 。
「 ミリオン 退学 」 そのワードに
ムルムル はまた 深く頭を抱えた 。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。