第19話

違 結翔side
68
2024/05/19 13:19 更新
結翔
ただいま
そう言っても返事がなかった
家の中も真っ暗で焦りを感じ始める
もしかして逢生がまた居なくなったッ…
急いで寝室のドアを開けるとベット上ではなく部屋の角で縮こまってた
結翔
どうしたの?
近寄って逢生の肩に手を置くと
ビクッと体を震わせてこっちを見る
逢生
ゅ…いとッ……
泣きそうな顔をしていた
結翔
どうしたの?何かあった?
逢生がすぐに抱きしめてくる
今までも何回か逢生から抱きしめてくることはあった
でも今回はなにかに怯えてるようなそんな感じがする
すぐに抱きしめ返す
俺と同じシャンプーの匂いがする
結翔
もうお風呂入ったの?
背中を擦りながらそう話しかけても返事はない
結翔
今日の夜ご飯は昨日逢生が食べたいって言ってたオムライスだよ
結翔
プリンも買ってあるよ
最近わかった逢生の好物の名前を言っても喜びはしない
逢生
結翔…
逢生が俺と目を合わせる
するとすぐに俺たちは唇を交わした
結翔
逢生…?
逢生
結翔…しよ?
逢生から誘ってくるなんて初めてだ
結翔
…わかった
俺はそのまま逢生を抱っこしてベットに寝かせる
そしてそのまま俺たちは交わった
その次の日からは逢生は普通で
俺がどうしたのと聞いても
ただ寂しくなっただけとしか言わなかった
それから問い詰めるのも悪いと思い何も言及しなかった

















✄-------------------‐✄
結翔
ただいまー
そう言って家の中に入るとまた家の中が真っ暗だった
また逢生が1人で震えているんじゃないかと思いすぐにリビングの電気をつけて寝室に行こうとすると
電気が着いた瞬間パァン!と破裂音がした
逢生
結翔、お誕生日おめでとう!
そう言いながら逢生はクラッカーを手に持ち隠れてた場所からひょこっと出てきた
結翔
な、なんだ…びっくりした……
逢生
でしょ〜
逢生
はい、これプレゼント
紙袋を俺に渡してくれる
中を見ると2つマフラーが入っていた
片方のこれはきっと手作りだ
イニシャルは曲がっていて酷いけれどすごく嬉しかった
今まで貰ったどんなプレゼントよりも
結翔
逢生が作ってくれたの?
逢生
うん…でも上手くいかなくてそれ普段使いするのは僕が恥ずかしいからちゃんとしたやつ買っちゃったけど
逢生は照れくさそうに笑った
愛おしい
逢生
これでもう結翔お仕事行く時寒くないでしょ?
結翔
うん、ありがとう
逢生のことをぎゅっと抱きしめる
結翔
ありがとう…逢生……
逢生
どういたしまして
それから日を重ねていくにつれて
逢生から笑顔が無くなっていった
記憶を無くす前の逢生みたいだった
本人は笑ってるつもりなんだろうけど笑えてなんていなかった
きっとあの日から何かあったんだ
でも逢生は何も話そうとしなかった

プリ小説オーディオドラマ