そう言っても返事がなかった
家の中も真っ暗で焦りを感じ始める
もしかして逢生がまた居なくなったッ…
急いで寝室のドアを開けるとベット上ではなく部屋の角で縮こまってた
近寄って逢生の肩に手を置くと
ビクッと体を震わせてこっちを見る
泣きそうな顔をしていた
逢生がすぐに抱きしめてくる
今までも何回か逢生から抱きしめてくることはあった
でも今回はなにかに怯えてるようなそんな感じがする
すぐに抱きしめ返す
俺と同じシャンプーの匂いがする
背中を擦りながらそう話しかけても返事はない
最近わかった逢生の好物の名前を言っても喜びはしない
逢生が俺と目を合わせる
するとすぐに俺たちは唇を交わした
逢生から誘ってくるなんて初めてだ
俺はそのまま逢生を抱っこしてベットに寝かせる
そしてそのまま俺たちは交わった
その次の日からは逢生は普通で
俺がどうしたのと聞いても
ただ寂しくなっただけとしか言わなかった
それから問い詰めるのも悪いと思い何も言及しなかった
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そう言って家の中に入るとまた家の中が真っ暗だった
また逢生が1人で震えているんじゃないかと思いすぐにリビングの電気をつけて寝室に行こうとすると
電気が着いた瞬間パァン!と破裂音がした
そう言いながら逢生はクラッカーを手に持ち隠れてた場所からひょこっと出てきた
紙袋を俺に渡してくれる
中を見ると2つマフラーが入っていた
片方のこれはきっと手作りだ
イニシャルは曲がっていて酷いけれどすごく嬉しかった
今まで貰ったどんなプレゼントよりも
逢生は照れくさそうに笑った
愛おしい
逢生のことをぎゅっと抱きしめる
それから日を重ねていくにつれて
逢生から笑顔が無くなっていった
記憶を無くす前の逢生みたいだった
本人は笑ってるつもりなんだろうけど笑えてなんていなかった
きっとあの日から何かあったんだ
でも逢生は何も話そうとしなかった












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。