赤side
俺は赤。高校2年生の16歳。
父の仕事の都合上、引っ越すこととなり、新しい高校に向かっている最中だ。
高校2年生だし、秋というこの季節に転校なんて周りから見たら不自然だろう
友だち、できるといいけどな……
ドンッ!
新しい風景に気を取られ、全く前を向いていなかった
おかげで誰かとぶつかってしまうなんて……
俺、何やってんだろ
その人は、俺を見るに固まってしまった
やっぱり俺、なにかしちゃったかな
彼、とは誰のことだろうか
この人の知り合いだったり…?
まずい、時間があまりない
転校初日から遅刻なんて、いくらなんでも勘弁してくれ
そう言って俺は、学校をめがけて駆け出した
、、、、
『多分』俺がこれから通う高校についた
……本当にここだよね
明らかにデカイんですけど……
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!