第13話

巻き込まれた側の方が優遇いいの何?
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2025/07/16 01:16 更新

【前回のあらすじ】
異世界の説明を受けた暇72により、
異世界にIターンした理由が、武器で魔物と
戦ってないからだと言う理由に行き着いた四人。
しかし暇72は魔法のステッキを持っておらず……
K.
ってことで、なつくんを変身させよー!!
I.S.М.)おー!!!
N.
いやそれだけノリノリなのなんなん?
と、暇72の鋭いツッコミが入ります。


四人は、暇72の魔法のステッキを得るために
暇72を魔法少年に引き込もうとしているのですが、
本人からしてみれば何がどうしてそうなったのか、
正直意味がわかっていないのです。

しかし、四人は何も気にしてなどおらず、
四人の世界に入ってしまいます。

こさめがまず最初に口を開きました。
K.
え、とりあえずスライム
食べさせればいいのかな?
M.
そうやな!そうしよ!
S.
でもスライムどこやったっけ……?
I.
多分一回現世戻ってなくなったよな……
K.
んー、じゃあどうする?
M.
うぇーっと……なんか案あるんかなぁ……
S.
もう一回スライム取りに行くの面倒だしね
I.
んじゃ魔法でスライム生成する?
K.S.М)あり!!
N.
あぁダメだこれ
と、暇72は諦めてしました。

神様が暇72をこの四人の所に入れたのは、
いるまがボケた時用のツッコミ要員でもあったんかなと
暇72は神様のことを心底恨みました。

ついでに、この場にはいませんが、
グループのリーダーのことも恨みました。

でも、双方からのバチが当たると思ったのか、
暇72は溜息を零すだけにしました。


それでも、そんなの関係なしに、
四人の話はどんどん進んでいっていました。
K.
えーっと……じゃあ、スライム出ろー!
と、その時、

こさめはそう言って
ステッキを取り出し振りました。

しかし、ステッキは光ることなく、
その場で振られただけでした。
K.
ぇ、なんで!?
M.
もしかしてまた可愛く
お願いせんといけんとか!?
S.
あ〜いるいるやってたもんね、
I.
こさめ、お前もコッチ側になるか??
N.
おい、いるま一旦落ち着け
と、四人で話は勝手に進んでいき、
いるまの雰囲気だけはせめて止めようと
暇72が静止をかけます。

しかし、勿論一人止めたぐらいで
暇72の味方が増えるわけではなく、
気がつけば三人は暴走を始めていました。
S.
すらいむさーん、でろ〜っ!♡
M.
ぅスライムさん!出て欲しいなぁ〜♡
K.
うぅ〜これもだめぇ……?
S.
んー、どうしたらいいんだろ……
M.
もういややぁ……
S.
台詞セリフ変えてみる、?
K.
ねね、すらいむさん出てきて!♡
M.
うぅ……お願い!すらいむさんおいで!♡
と、急に女声でステッキを振り始めたのです。
しかも、わざわざご丁寧に毎回台詞セリフを変えて
毎回全力でそれをやっているのです。

暇72といるまは、それを少し離れたところから
引いたように見ていました。
N.
……ぅげ……なにあれ気持ち悪
I.
多分女声で魔法作動すると思ってる
N.
んなことあんの?
I.
俺がそれでしか魔法使えねぇんだよ
N.
あぁ納得したわドンマイ
と、哀れに思うような目であの三人を見つめ、
いるまの肩をポン、と叩く暇72。

いるまは、お前を巻き添えにするために
あんなことまでしてんのに……
と、逆に暇72を哀れに思いました。

それを察知したのか、暇72は再度溜息を吐きます。
N.
はぁ……なんかなりたくなくなってきたわ
I.
おいお前逃がさんからな??
K.
そーだそーだ!
M.
俺たちだれは許さんよ!?
S.
ひまちゃんは巻き添えにするから!
N.
なんか向こうからも来たんだけど___!?
と、そんな四人の暴走に追いつけず、
暇72は諦めて第三者視点に回りかけていました。

でもその時、暇72は急に目を見開いたかと思えば、


ピッカァァアアアアアアアアンッッッ!!


急に赤黒い光に全身が包まれました。
K.I.S.M.)え……?
そうして、赤黒い光が止むと、
四人は、一斉に目を見開きました。

N.
……なにこれ……殺し屋みたいだな(?)
K.I.S.M.)いやなんで頭身!?
なんと、暇72が魔法少年の衣装に変身していたのです。
赤い詰襟のシャツに、黒いベストとズボン、
あとなぜかヘッドセットマイクがついていました。

しかし、変身した張本人と四人は
全く異なる反応をしました。

みことがびっくりしたように声をあげます。
M.
うぇ、なっちゃん画風違くない!?
K.
え、何あの頭身絵!?
と、こさめもみことに続きました。
二人とも困惑の表情を浮かべているのです。
それに、暇72張本人が対応しました。
N.
え、それはマジでわかんねぇけど……
N.
多分ミニキャラじゃこの詰襟が
面倒だからなんじゃね?
S.
あー、なるほどねぇ〜
I.
いやお前らメタすぎん?
I.
しかも少ししかなつの衣装に
話題が移ってねぇんだけど
いるまは、どこから出てきたのかもわからない
指差し棒を持って説明をする暇72にツッコミます。

これは、あくまでも目の前で起こってる前提であって
メタいという概念すら存在しないはずだからです。
つまり、それにツッコミをしてる彼もメタいのですが……

けれども、明らかに画風が違う彼を見て、
いるまは大きな溜息を吐きました。
I.
……はあぁあぁ……
I.
(なんで巻き込まれた側の方が
 優遇よくなるんだよマジで……)
I.
(これで一人だけ強かったら
 マジで許さねぇ……)
I.
……はぁ……
なんて立派なフラグを立てて、
いるまはもう一度溜息を吐きました。

彼の苦労人生活はこれからも続きそうです。

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