教室に響く担任の声に、
クラス全員が一斉に目を逸らした。
……うん、知ってた。
絶対めんどくさいやつだもん。
私は窓の外を見ながら、
“当たりませんように”って祈っていた。
なのに。
担任の指がまっすぐこっちを向く
クラスの笑い声が広がる。
最悪だ。
しかも。
その瞬間、教室がざわついた。
教室の後ろで机に突っ伏していた大森元貴が、
面倒そうに顔を上げる。
眠そうな声。
なのに、顔が良すぎる。
女子たちの視線が一気に集まった。
大森元貴。
学校で知らない人はいないレベルの人気者。
目立つし、自由人だし、距離近いし、
なんか常に人に囲まれてる。
……正直、ちょっと苦手。
先生がそう言って教室を出ていった。
終わった。
絶対気まずい。
周りの女子たちは楽しそうだけど、
私だけ笑えない。
だって。
私はこういう“キラキラした人”と一番合わないから。
放課後。
文化祭実行委員の会議が終わった頃には、外はもう薄暗くなっていた。
先輩たちが帰っていく。
気づけば教室には私と元貴だけ。
……気まず。
資料をまとめて、さっさと帰ろうとした時だった。
突然呼ばれる
振り向くと、元貴が机に座ったままこっちを見ていた。
いつものヘラヘラした感じじゃない。
少し真剣な顔。
嫌な予感
……………は?
頭が追いつかない
思わず声が大きくなる。
元貴は小さく笑った。
なんで!?
意味わかんない!!
すると元貴は少しだけ困ったように笑って、














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。