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第10話

9.放課後に咲いた、静かな恋(宮舘涼太)
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2026/01/17 14:14 更新
放課後の校舎は、昼間の喧騒が嘘みたいに静かだった。
夕日が差し込む廊下を、〇〇は一人で歩いていた。

目的地は、図書室。
週に一度の「図書委員」の仕事がある日だった。

扉を開けると、すでに一人、先客がいた。
背筋をまっすぐ伸ばし、丁寧に本を整理している男子生徒。

——宮舘涼太。

落ち着いた所作、低くて穏やかな声。
同級生なのに、どこか大人びていて、少し近寄りがたい存在だった。
宮舘 涼太
宮舘 涼太
こんにちは、〇〇さん。
○○
○○
……こんにちは。

名前を呼ばれるたびに、心臓が静かに跳ねる。
彼はいつも、誰に対しても丁寧で、礼儀正しい。

二人きりの図書室。
ページをめくる音と、時計の秒針の音だけが響く。
宮舘 涼太
宮舘 涼太
その本、面白いですよ。

突然、宮舘くんが声をかけてきた。
○○
○○
え?
宮舘 涼太
宮舘 涼太
前に読みました。登場人物の心情描写が、とても繊細で。

本の話をする彼の表情は、少しだけ柔らかくて。
〇〇は、その横顔を思わず見つめてしまった。
宮舘 涼太
宮舘 涼太
〇〇さんは、静かな場所が好きなんですね。
○○
○○
うん……落ち着くから。
宮舘 涼太
宮舘 涼太
……僕もです。

短い会話なのに、不思議と心が近づく気がした。

それから、図書委員の日が楽しみになった。
言葉は多くないけれど、目が合うたびに微笑んでくれる。
本を渡す時、指先が少し触れるだけで、胸が熱くなる。

ある日、仕事が終わったあと。
窓の外は、オレンジ色の空に染まっていた。
宮舘 涼太
宮舘 涼太
〇〇さん。

宮舘くんが、いつもより少し真剣な声で呼ぶ。
宮舘 涼太
宮舘 涼太
僕は……あなたと過ごすこの時間が、とても好きです。

その言葉は静かで、でも真っ直ぐだった。

宮舘 涼太
宮舘 涼太
騒がしい恋は得意じゃない。でも……大切に想う気持ちは、誰にも負けないつもりです。

〇〇は、ゆっくり頷いた。

○○
○○
私も……宮舘くんといると、安心する。

その瞬間、彼の目が優しく細まる。
そして、そっと距離を縮めて言った。
宮舘 涼太
宮舘 涼太
では、これからは“特別な存在”として、隣にいさせてください。

夕焼けの図書室。
本棚に囲まれた静かな空間で、二人の恋は、ゆっくりと咲き始めた。

派手じゃなくていい。
言葉が少なくてもいい。

——この静かな想いこそが、確かな恋だった。











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