その後、”社長”基福沢さんに合格を告げられた私たちは、
探偵社の下にある【うずまき】に来ていた。
*****
『前職中てゲーム?』
御手洗から帰ってきた私に敦くんはそう云った
簡潔にまとめると、太宰さんにかかっている懸賞金が欲しいので、私にも協力をお願いしたいということだ
『まぁいいですけど、そうですね…
条件があります』
「ありがとうあなたちゃん!
うんうん、条件ってなにかな!」
『私の職も中ててみてください』
「え?」
予想外の条件だったのか、凄く気の抜けた返事を漏らした敦くん。
当たり前でしょう、そんなタダで協力するとお思いで?
まぁ中てられる心配なんて全くないんだけど…
「ほう、それは面白いね
私もやってもいいかな?」
『えー…太宰さんは……
気持ち悪いほど中ててくるので……ゲームにならなくないですか?』
「それなら大丈夫さ
今の処、この私でも全く検討がついていない」
『……なら良かったです!』
あの太宰さんが検討のついていないことに少々驚きながらも、このご尊顔で綺麗な笑みを返した
少し嫌味ったらしくニヤつきながら
・
『始める前に質問とかあったら云ってください』
「あ、じゃあいいかな?」
『どうぞ谷崎さん』
「あなたちゃんは学生だよね?」
『はい、そうですが』
「だから前職とか無いんじゃないかなって…」
来ると思った、その質問
『あぁ、その事なら大丈夫です
現在進行形でばっちり働いてますから』
「何が大丈夫なのかな」
私の返答に、太宰さんのキレキレなツッコミが入った












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。