3年後
今日は、僕らにとって大忙しの日です!
カイくんはもう5歳。見た目はあんまり変わってないけど、2歳のあの頃が異常だっただけみたい。
(本当、賢すぎた…)
キララさんは、リンさんと同い年だけれど、この場の誰よりも主婦で大人っぽい女性になった。けれど、自身の恋愛には興味ないみたい。(他を眺めるのと、カイくんを見守るので充分らしい)
カービィは、この3年ですっかり女性っぽい体つきになった。と言っても、性格とかは全然変わってないけど。
…それに………。
カービィは更に可愛くなった(個人の意見)。
やがて、衣装とかをチェックしていたリンさんとダークが戻ってきた。
お二人はもう18歳。立派なカップル…、というかコンビになっている。
…準備が終わったら、メインイベントの始まり!
入り口からは、顔を赤くしているお二人が、腕を組んで歩いてくる。ちょうど、玄関の前にある花畑の先に行くように。
そこには、リンさんのお爺さんが、わざわざ神父をやってくれたため、待機している。それだけじゃなく、僕ら以外に、ポップスターに居る、リンさんの村の方達も、並んでお二人を見守っている。
そう。
今日は、大王様とメタナイトさんの結婚式!!
リンさんのお爺さんのところに着いた二人は、足を止めて、じっと緊張した様子で居る。
お爺さんは、微笑ましい顔で言う。
暴走しそうなキララさんをカービィが収めていると、神父は続きを言った。
ちょっと発言が怖くなってきたカイくんを置いて、神父は次の行程に行った。
そう言いながら、神父は、二つの指輪を出した。
キラキラ輝いている結婚指輪、あれはポップスターの村にいた人達が自ら作ってくれたもの。
顔は赤く、それでもって緊張した様子でいる大王様は、プルプルした手で、それをメタナイトさんの指にはめた。
それに比べ、メタナイトさんは顔を平然に装って、でもゆっくり、大王様の指にはめていった。
なぜ言い換えたのかは分からないけど、神父はそう言って、微笑ましく目を閉じて笑った。
ギュッ
大王様は、メタナイトさんの顔を向いて。メタナイトさんは、しっかりと大王様の顔を見て。
そんな会話を交わして………。
お二人は口づけをしました。
その言葉が出た瞬間、メタナイトさん達の前には、沢山の人が移動していった。結婚したいみたい。
僕らは出遅れて、後ろのほうになった。
そう言った瞬間、その場にいた人達はまるで獣のように飛び上がった。怖い。
と思っていたら、カービィとダークの腕に、すっぽりと入っていった。
その場にいる皆が目を丸くしている中、大王様達は笑いながら言った。
ダークとリン、という単語を聞いた村の人達は、歓声をあげて拍手をした。当の本人達は、少し顔が赤くなっている。
その後、再び拍手が鳴り響いた。リンさんは、ダークに「頑張ろうね」と言葉を送って。
そう。ダークは近いうち、リンさんと一緒にポップスターに戻って、大王様の代わりに王をやることになった。リンさんは王妃になる。
一度壊れた星を、大王様が再び統治するのも、周りから見ると信用に欠けるみたいなので、魔法の才もあって、知識も充分にあるダークが、ポップスターを統治することになったのだ。
今、あの時いた住民は、それぞれ別の星で暮らしているそうだから、村にいた人達で、小さい国…、いや、星を築いていくそう。土地は大きいけれど、たまに大王様も見に来るから、その時考えれば良いのかも。
大王様はどうするのかと言うと、メタナイトさんと一緒に、この地球で過ごしていく。僕らも、しばらくはそう。メタナイトさんと大王様は軽くお仕事を、キララさんはお父さんの潰れた会社を再建、カイくんは数年後小学校に、
僕はもう行ってるけど、来年、カービィは僕と同じ高校に行く。折角だから、この星の勉強を学んでみようと思ったんだ。
あのとき。カービィと僕でこの星に来て、ホントはリンさんもいて、その後すぐ、カービィはダークに連れ去られ…、というか着いていって?、キララさんとカイくんに会って、メタナイトさんと大王様に再会して、そしてルーガと………。
皆、始めは小さな希望を持ってる。でも、誰かの行動一つで、それが大きく狂ってしまうこともある。
僕らは、その悲しい連鎖を、今後も止め続けなきゃ行けない。でも、深く考える必要は無い。
今を、大事な人達と一緒に、幸せに生きれば良いだけなんだ。

【あの子と僕の境目】
end
終わっちゃったよぉぉぉ、って思った方。
一応次回に、「終わりましたね」報告と、ホントに終わるのかって言う話をします。
特にルーガくん好きだった人は離れないことをおすすめします。




















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!