こえside
あれから1時間くらい経ってすっかり回復した
その中に僕が入っても良かったのだろうか
声をかけてきたのは向こうとはいえ
完成されているであろうコミュニティに入るのは
気が引ける
そういえば僕に声をかけてきたアカウントがそんな感じの名前だった気がする
4人の内の誰かのアカウントだと思ってたけど
違ったんだ
その時少し離れたところから
ガシャンッ
と大きな物音がした
ゆうくんが慌てて走り出す
何か置きっぱなしにしていたのだろうか
そうでないことはすぐにわかった
ゆうくんが叫ぶ声が聞こえた
ここから少し流血表現ありです!⚠️
ゆうside
こえくんと話していたら
奥の部屋から大きな物音が聞こえた
れるちの姿が見えないと思ってたけど…
部屋に飛び込む
視界に写ったのは
血まみれの腕をして倒れているれるちだった
貧血だろう
真っ青な顔で少し震えているようにみえる
震える手で電話をかける
でも中々でない
繋がるまでの間に近くにあった布を強く押し当てて
圧迫止血をするが傷が深いのか止まらない
泣きそうになりながら
なんとか電話が繋がった
自分でも信じられないくらいテンパってる
いつもはみんないたし
こんな状況になるのは初めてだ
電話の向こうで指示を飛ばしているのが聞こえる
ないこさんと話してやっと落ち着いた
改めて応急処置をしようと思いれるちと向き合ったとき
後ろにこえくんが立っていた












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!