そう言って私は席を立つ。
すると、羽月が声をかけてくる。
侑來。
月城 侑來。
心と羽月は侑來を敵対視してる。なぜなら、
私は侑來に嫌がらせを受けてるから。
理由は分からない。ことある事にイヤミをつけてくる。
未だに信じれていなそうな心と羽月を置いて、
私は屋上へ向かう。
とか考えていたら、声をかけられた。
今、声をかけてきたのが、私の担任の菊池。
若くて、頭が良くて、面白いから、結構人望が厚い。
で、今菊池が“じゅり”って言おうとしたのが
社会の田中先生。
なんか、仲良いらしい。あんま詳しくは無い。
私は菊池にそう言い捨てて、再び歩き始める。
すると、また菊池に引き止められる。
私がそう言っても、まだ菊池は疑ってくる。
そんな感じに適当な返事をして、私は屋上へむかう。
うちの高校は屋上は許可がないと入れないんだけど、
結構みんな鍵が空いてるから勝手に使ってる。
そして私は屋上への扉を開ける。
するとそこには、猫背で、細身で、身長はそこまで高くは
ないと思うけど、足が長くて、
ふとした時の横顔に優しさが滲み出てて、
いつも私の悩み事に気づく、
深澤先輩の姿があった。
深澤先輩はそういいながら、ふにゃっと笑う。
そして、急に真剣な顔をして言った。
深澤先輩にそう問い詰められても、私は答えない。
すると痺れを切らしたように深澤先輩は言った。
こうやっていつも隠し通すことができない。
深澤先輩に、嘘は通用しない。
前もそうだった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!