第7話

第七話
52
2026/04/21 12:00 更新





























石改心
あれ?
あなたどこ行くの?
あなた
ん、ちょい用事



そう言って私は席を立つ。


すると、羽月が声をかけてくる。


一寺羽月
…また、呼び出し?
石改心
え、また侑來ゆら
あなた
違うよ笑




侑來。


月城 侑來つきしろ ゆら


心と羽月は侑來を敵対視してる。なぜなら、


私は侑來に嫌がらせを受けてるから。


理由は分からない。ことある事にイヤミをつけてくる。


一寺羽月
ホントに?
あなた
ホントだってば笑
あなた
先お昼食べてて
石改心
うん…



未だに信じれていなそうな心と羽月を置いて、


私は屋上へ向かう。


あなた
(どうしよっかなぁ…)



とか考えていたら、声をかけられた。


菊池
あ、あなたの名字。
あなた
あ、
菊池
今日の朝、職員室来たの?
菊池
スリッパ
借りてったらしいじゃん?
あなた
なんで知ってんの、
菊池
ん?
じゅり…じゃなくて、
田中先生から聞いたー



今、声をかけてきたのが、私の担任の菊池。


若くて、頭が良くて、面白いから、結構人望が厚い。


で、今菊池が“じゅり”って言おうとしたのが


社会の田中先生。


なんか、仲良いらしい。あんま詳しくは無い。


あなた
へー
菊池
興味ねぇなぁ…
菊池
んで?
なんでスリッパなんて
借りてったの?
あなた
、別に。
あなた
どうでもいいでしょ。



私は菊池にそう言い捨てて、再び歩き始める。


すると、また菊池に引き止められる。


菊池
いや、どうでもよくはないだろ。
菊池
隠された?
あなた
、違う



私がそう言っても、まだ菊池は疑ってくる。


菊池
あなた
大丈夫だよ、
あなた
大丈夫。
菊池
…そっか、
菊池
なんかあったら、
菊池
ちゃんと言えよ。
菊池
石改とか、一寺でもいいから。
あなた
わかってますよー



そんな感じに適当な返事をして、私は屋上へむかう。


うちの高校は屋上は許可がないと入れないんだけど、


結構みんな鍵が空いてるから勝手に使ってる。


そして私は屋上への扉を開ける。


するとそこには、猫背で、細身で、身長はそこまで高くは


ないと思うけど、足が長くて、


ふとした時の横顔に優しさが滲み出てて、


いつも私の悩み事に気づく、


深澤先輩の姿があった。


深澤辰哉
お、やっと来た。
深澤辰哉
遅くなーい?
あなた
さっき鳴ったばっかじゃん。
深澤辰哉
そう?



深澤先輩はそういいながら、ふにゃっと笑う。


そして、急に真剣な顔をして言った。


深澤辰哉
まだ、
嫌がらせされてんの?
あなた
あなた
別に、
深澤辰哉
もうやめたと
思ったんだけどなぁ、
あなた
だから別に、何も、
深澤辰哉
うそつけ。
深澤辰哉
また隠して、
深澤辰哉
1人で苦しむつもり?
あなた
深澤辰哉
誰?



深澤先輩にそう問い詰められても、私は答えない。


すると痺れを切らしたように深澤先輩は言った。


深澤辰哉
…月城、
深澤辰哉
月城、だっけ?
あなた
なんで、知って
深澤辰哉
ん〜まぁ色々あんのよ。
深澤辰哉
その反応は図星ね。



こうやっていつも隠し通すことができない。


深澤先輩に、嘘は通用しない。


前もそうだった。


深澤辰哉
…どうしたい?
深澤辰哉
あなたはどうしたい?
あなた
深澤辰哉
このまま反撃しないってのは、
深澤辰哉
ちょっと悔しくない?笑

















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