りうら視点
長い時間2人で持ち堪えた
でも
もう
限界だ
ごめん、みんな
ごめん、ないくん
ごめん、まろ
ごめん、あにき
もう、限界なんだ
でも、
終わらせる事ならできる
危険だけど
俺はみんなに貢献できたかな
まろ、ありがとう
俺は役に立って死ねるよ
この、まろがくれた薬瓶
この中には洗脳を解くことが出来るかもしれない薬が
入ってるんだって
最初から、使えばいいって?
これは試作品なんだ
どんな副作用があるか、分からない
だからできる限り、使いたくなかった
でも、もう
使うしか無いみたい
俺は薬を注射器に入れながら言う
ごめん
ごめんね
グシャ
俺が注射器を初兎ちゃんに刺した時
鈍い音がした
でも
もういいや
体も
痛くないし
俺は
平気だよ
やっと
終わらせられるね
やっと
終焉が訪れるね
やったね
ほとけっち
初兎視点
俺は
何やってるんだろう
目が覚めた時
目の前には
綺麗な赤を纏った
優しい目をした
見覚えのある人がいた
見るだけで暖かさを感じられる人がいた
“誰だっけ?”













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!