第42話

- はじめての“夫婦旅行”-
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2026/05/13 11:43 更新
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
パスポート持った?
𝑵𝒐𝒂
𝑵𝒐𝒂
持った!
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
財布は?
𝑵𝒐𝒂
𝑵𝒐𝒂
持ったってば笑


朝早い空港。
キャリーケースを引きながら、
長尾謙杜と埜愛は、
どこか高校生みたいにはしゃいでいた。
今日は——
2人の新婚旅行。
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
やっと行けるね!

埜愛が嬉しそうに笑う。
謙杜も、
その笑顔を見るだけで幸せそうだった。
𝑵𝒐𝒂
𝑵𝒐𝒂
夫婦になって初旅行やもんな

その言葉に、
埜愛は少し照れながら頷く。
ーーー
飛行機の中。
窓の外に広がる雲を見ながら、
埜愛はぽつりと言った。
𝑵𝒐𝒂
𝑵𝒐𝒂
なんかまだ不思議
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
なにが?
𝑵𝒐𝒂
𝑵𝒐𝒂
“新婚旅行”って響き
謙杜は笑う。
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
俺めっちゃ好きやけど、その響き
𝑵𝒐𝒂
𝑵𝒐𝒂
もう〜笑
すると謙杜は、
そっと埜愛の左手を握った。
薬指には、
お揃いのリング。
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
でもほんま、
結婚したんやなって感じする


優しい声。
埜愛はその手を握り返した。
ーーー
到着したのは、
海が綺麗なリゾート地。
白い砂浜。
青い海。
夕日に染まる街並み。
𝑵𝒐𝒂
𝑵𝒐𝒂
うわぁぁ……!
埜愛は目を輝かせる。
𝑵𝒐𝒂
𝑵𝒐𝒂
めっちゃ綺麗……!

その横で、
謙杜は景色じゃなく、
埜愛を見ていた。
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
埜愛の方が綺麗
𝑵𝒐𝒂
𝑵𝒐𝒂
またすぐそういうこと言う!

真っ赤になる埜愛に、
謙杜は楽しそうに笑った。
ーーー
夜。
ホテルのバルコニー。
波の音だけが静かに響いている。
2人は並んで座りながら、
今日撮った写真を見返していた。
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
これ、めっちゃ好き
𝑵𝒐𝒂
𝑵𝒐𝒂
え、私変な顔してる!
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
そこがかわいい

相変わらず甘い。
でも、
その空気が心地よかった。
ーーー
すると謙杜は、
ふと真面目な顔になる。
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
なぁ、埜愛
𝑵𝒐𝒂
𝑵𝒐𝒂
ん?
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
俺、今めっちゃ幸せ

突然の言葉。
埜愛が静かに見つめ返す。
𝑵𝒐𝒂
𝑵𝒐𝒂
昔、こういう未来想像してた?
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
……ちょっとだけ

謙杜は笑う。
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
俺はめっちゃしてた
𝑵𝒐𝒂
𝑵𝒐𝒂
えっ?
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
埜愛と結婚して、一緒に旅行して、同じ景色見る未来

少し照れながら、でも真っ直ぐに言う。
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
全部叶ってる

その瞬間、
埜愛の目に涙が浮かんだ。
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
なんで泣くん〜
𝑵𝒐𝒂
𝑵𝒐𝒂
だって嬉しいもん


笑いながら涙を拭く埜愛を見て、
謙杜は優しく抱き寄せた。
ーーー
夜空には、
たくさんの星。
波の音。
温かい腕の中。
謙杜は小さく呟く。
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
𝒌𝒆𝒏𝒕𝒐
これからも、いっぱい思い出作ろな

埜愛は頷く。
𝑵𝒐𝒂
𝑵𝒐𝒂
うん


そしてそっと、
謙杜の肩へ頭を預けた。
夫婦になって初めての旅。
それは、
幸せがゆっくり重なっていくような、
優しくて温かい時間だった。

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