この言葉に姚宗主たちは戦慄する。
姚宗主が問う。
魏無羨が溜め息混じりに答え、抱山散人を見る。
抱山散人はニヤニヤと笑いながら魏無羨の横に立ち姚宗主らを見回す。
抱山散人の謎の笑いと醸し出す雰囲気に宗主連中は恐れおののく。
等等等…………
喧しい事この上無い。
抱山散人に一喝され、宗主連中はピタリと押し黙る。
宗主連中は突き付けられた絶望に涙を流す。が、流石は姚宗主。いち早く気を取り直し、抱山散人に哀れっぽく懇願する。
等等等等…………
魏無羨は白けた表情で問いかける。
姚宗主は自分たちの命運を握るもう一人の人物、魏無羨に訴える。
魏無羨は素っ気なく答える。
魏無羨の言葉に何処ぞの宗主が食いつく。
魏無羨は面倒臭そうに答える。
魏無羨の言葉に姚宗主らばかりでなく、三尊らも息を飲む。
何処ぞの宗主は名の上がらなかった藍曦臣の事を問う。
あっさりそう告げる魏無羨。
当の藍曦臣は目を瞬かせる。
冷めた口調で事実を告げる魏無羨。
素っ気ない態度の魏無羨に呆然とする藍曦臣の肩を劉美月はポンと叩き
藍曦臣は縋るような目で母を見つめる。劉美月はそんな長男の頬を優しく撫で
劉美月に促され、藍曦臣は魏無羨の前に立つ。
そう言って藍曦臣は頭を下げる。
藍曦臣は思ってもみない言葉に狼狽える。
金光瑤が割って入る。
藍曦臣は訳が分からないといった表情で金光瑤を見つめる。
言われて初めてそこに思い至った藍曦臣。
金光瑤が笑いながら指摘する。言われて藍曦臣は藍啓仁の方に目を向けると、確かに藍啓仁は拒絶する顔をしていた。
藍曦臣は何も言えなかった。
金光瑤は姚宗主らを一瞥し
そう言ってニッコリと笑う。
魏無羨が抱山散人に尋ねる。
この時、仙門修士たちから騒めきが起こった。
せりなが首を傾げる。
驚いた顔をするせりなとひかりたち。
言われてみればその通りだ。
淡々と語り続ける抱山散人と魏無羨の様子に、姚宗主の焦りは募る。
慌てて確認する姚宗主に
抱山散人の言葉に姚宗主らは半狂乱になり、必死の形相で命乞いならぬ金丹乞いをする。
等等等………
しかし、魏無羨と抱山散人は
とだけ返して知らんぷりだ。この態度に怒った宗主連中は
等等等等………………騒ぎ始める。
しかし
呆れ果てた表情で言い返される。
抱山散人が叫ぶと、突如シーンと静まり返った。
この言葉で自分たちが更に不味い事態に陥らせた事を悟った宗主連中。
いよいよ宗主連中の顔色が蒼白になる。
抱山散人の言葉に宗主連中は泣き叫び、許しを乞う。しかし
と一喝されただけだ。
温逐流は苦笑いを浮かべながら抱山散人の元へ行く。
抱山散人の命令に宗主連中は絶望に泣き叫ぶ。
心配いらないよ。確かにお前さんが生前行った所業は決して許される事ではない。けど、今は見届け人の私が命じた事だ。これによってお前さんが咎められる事は無いよ。
温逐流はしばらく考え
抱山散人は呼び寄せた温逐流の胸に手を添え力を注ぐ。すると、少しだけ輪郭がはっきりとし、力も漲ってくる。
温逐流は感嘆の声を上げる。
温逐流はコクンと頷き、宗主連中の元へ向かう。
温逐流が金丹を消す度に断末魔が響き渡る。
宗主連中の金丹を消し終えた温逐流の姿は元のぼやけた霊体に戻った。
金光瑤は半ば呆然とした様子で呟く。
金光瑤は未だ呆然とする周囲にニッコリ笑い
と告げた。



















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。