prside
空間が歪む
真っ直ぐに飛んできたはずの電撃はぐにゃり、と弧を描く
あっきぃの呼ぶ声が遠く聞こえる
ゆっくり、ゆっくり時が流れていく
……シュゥゥゥ
……今一瞬、何が起こったんかわからんかった
今起きたことから、
俺は人って言うんは反射的に、何かを守る時は手を前に
出す、っていう動作をするんや
って、学んだ
未だに電気を帯びてる手を、ぐっと握る
あっきぃが泣くのも無理はない
そりゃあ自分のせいで死にそうになる、なんて
怖くて仕方ないやろ
なんや不思議な感覚……
まるで、あっきぃの電撃を
『吸収』したかのような……
……そうか、考えてへんかった
確かにおかしい
電気を受けて、気絶さえしないやつなんておらんから
────もしや俺の、
急に意味の分からない、あっきぃの発案に違和感を覚える
一体何のために……
そうこう考えてたら、あっきぃの指導がはじまった
電撃の、出し方講座てきなやつ
まぁ俺が出来るわけないんやけど
そもそもなんで生きとるん?俺
わっかんねぇ……
てか何、その上目遣い
……反則ッ、////
そんな、あっきぃの技やから俺は出来へんのやけど
大切な、人
─────あっきぃ
あっきぃを、守る
守る
お、俺の手からッ、?
能力、?
───────コピーだ













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!