日
瑛太視点
パッと目が覚めてスマホのデジタル時計を見る
目のピントが仕事をしていない
10秒くらいスマホのデジタル時計を見ているとピントが仕事してきた
カーテンから漏れた光は夕日の色だった
今日、なんかしたっけ?
…寝てただけか
暇…じゃないけどスマホ見るか
ホーム画面を開くと天使の笑顔をした誠と、ぎこちない笑顔の颯と、俺がいた
昨日、誠が帰る前に撮った写真だ
誠を見るだけで頬が緩む
何この完成されたような顔のパーツとバランス
顔面国宝すぎる
この世界を救うような天使の微笑み…
スマホの画質じゃ再現できない肌の潤い
触り心地はスベスベで…赤ちゃんのようにもちもち…なのだろう…多分
誠の笑顔にうっとりしていると、お腹が鳴った
…昨日の夜、我慢出来なくて禁断の夜中ラーメンを食ってしまったんだ…
眼鏡が曇るくらい熱々なスープと絡み合う麺といったら悪魔級だ
正直、後悔はしていない
あの美味さといったらポテチとコーラの組み合わせほど罪な味だ
…まぁ、俺炭酸飲めないけど
冷蔵庫の中を漁り、卵とハムを見つけた
トーストもあるから、目玉焼き&ハムマヨのなんかを作ろう
オーブントースターで焼き、いい焦げ目がついたところで止めた
椅子に座り、手を合わせる
サクッといういい音、少し付いた焦げが最高の苦味を演出している
口いっぱいに広がる黄身のまろやかさとマヨネーズの旨み
ハムと卵とマヨネーズとトーストがいいバランスでマッチして、寝ぼけてた頭を呼び起こすようだ
トースト1枚を一瞬で完食してしまった
歯磨きをしてもう一度ベッドに入る
ガバッと起き上がり、机に置いたままの問題集に目が止まった
重い身体を何とか起き上がらせ、椅子に座った
すると電話が鳴った
それは夢にまで見た、誠からの電話だった
スピーカーモードを押し、部屋全体に誠の声が響く
あんなに嫌だった問題集が神様のように思えた
誠の声は瞳が黄色の時と同じトーンだった
重かった身体が嘘のように軽く、楽しい時間を過ごした













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。