第24話

E p i s o d e .22
1,399
2024/06/07 14:00 更新
上2つに7を揃えて、最後のダイヤルを回す。



その途中。



__カチャ。
(なまえ)
あなた
……え。
外れた。



鎖も外れて、あたしは自由の身になる。



南京錠のダイヤルは774。
(なまえ)
あなた
えぇ?!そんなことある…?
1人で少し喚くが、
そういえば今、この家には誰もいない。



最初に考えついたのは、家から出ること。



でも、あたしは彼が好きなんだ。



そもそも、ここを出たあたしは、
どこへ行けばいいのかすらわからない。



家族も友人も、自分の家すら覚えていない。



だから、出ていく気にはならなかった。
(なまえ)
あなた
……あ。そうだ。
ふと目を向けたドアの前に向かう。



歩いても金属音が鳴らないことに、
若干の違和感を憶えながら。



その部屋は、入るなと言われていた部屋。



そもそも鎖で繋がれたあたしが入れなかった部屋。
(なまえ)
あなた
…なにが、あるんだろ。
彼が好きだから。



彼の事をもっと知りたくて。



その部屋のドアノブに手を掛けた。



__ガチャッ、キィ…



ゆっくりと、ドアを開く。



その部屋の中を見て、あたしは言葉を失う。
(なまえ)
あなた
……な、に…これ……ッ
壁をすべて埋め尽くすように貼られた、
あたしの、大量の写真。



それは、ここに来てからはもちろん、
アカデミーに居る時の写真もあった。
(なまえ)
あなた
……ぁ、きおく…が…っ
学校最強大会の写真に、授業中の写真。



生徒会活動をしている時の写真も。



撮った覚えのあるものから、
盗撮と思われるものまで。



一体、何枚あるかも分からない程の写真の中で、
1枚の写真が、あたしの目に留まった。
(なまえ)
あなた
…え、これ……ッ!
にこやかに笑うあたしの隣に映る、
ポニーテールの女の子。



見切れていて、全部は見えないけれど。



それでも、すぐに分かった。
(なまえ)
あなた
…ネモ先輩…っ!!
どうして、忘れていたんだろう。



あんなに仲良くしていたのに。



忘れていた記憶が流れ込んできて、
あたしは耐えられなくなって涙を流す。
(なまえ)
あなた
う、うぅ…っ
とめどなく溢れる涙と、自分の声。
グルーシャ
グルーシャ
…は?なんでここに入ってんだよ。
泣き声で掻き消えた声に、あたしは気付かない。



その怒った声も、近付いてきた足音にも。
グルーシャ
グルーシャ
ねぇ。
背後から、ぽんっと肩を叩かれて、
身体がぞくりと凍りつく。
グルーシャ
グルーシャ
ここで……なにしてんの?♡
(なまえ)
あなた
へ…ぁ…っ
見上げると、にやりと笑う彼が居た。



まだ着けたままだった首輪を掴まれる。
(なまえ)
あなた
ん゙ぅ゙ぅ !く、るじ…ッ!
グルーシャ
グルーシャ
なんで!ここに入ってんの?!
怒った彼の声が耳を劈く。
(なまえ)
あなた
ご、め…なさ……ッ
グルーシャ
グルーシャ
……無理。
そのまま、あたしの部屋に連れて行かれた。



































グルーシャ
グルーシャ
明日、立てないかもな…?♡

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