首を傾げる吹雪。
もっと強くならないと。
お互い竹刀を手に持ち、淡々と攻防を繰り返す。
” 桜花連斬 “
小刀を使い、高速で軽快な連続攻撃を繰り出す技。
体が小さくても使いやすい、初心者向けの技。
質より量を重視した技でもある。
まずは初歩からだと、師匠に叩き込まれた。
私は戦闘態勢を辞めた。
吹雪の意見は的確だった。
吹雪は少し考えてから言った。
大事なのは流れと勢いだと、吹雪は言う。
一度勢いづいてしまえば、
私は止まる事を知らない暗殺鬼と化す、と。
この時代を騒がせた「 悪党 」とは、
土地を失い野党と化した武士達や、
税も納めず独立天国を築く武士達。
いわば、
賊の奔放さと武士の戦闘力を兼ね備えた集団である。
戦闘経験が豊富であり、
戦術も組織力も只の賊とは比較にならない。
一斉に駆け出す悪党達。完璧な奇襲。だがしかし、
後ろから襲いかかるように放たれる、大量の弓。
私は小刀を手に取った。
さあ、戦いの時間だ。
私は草むらに忍び込み、機を伺う。
一人、私の間合いに踏み込む時。
私は一気に仕掛けるつもりだ。
一撃必殺
「 短刀衝 」
最速でより確実に相手を仕留められる様、
極限まで集中力を高めて放つ究極の一撃必殺技。
すぐ次の技に繋ぐ為に、
速度を保ったまま相手を仕留められるのが特徴。
「 天翔剣舞 」
短刀衝 と同じで、
一撃で相手を仕留められる事に特化した技。
ただ違うのは、
元々ある程度の速度が無いと使用出来ず、
一撃では無く、連撃の技である事。
分かりやすく例えるなら、
「 鬼滅の刃 」に出てくる
「 水の呼吸 参ノ型 流流舞い 」みたいな感じ。
それ程、この二つの技は私には合っていた。
確かに私は勢いづいて仕舞えば
容赦無く次に行ける。
私は容赦無く斬り伏せる。。
実際、私は間合いに踏み込んだ者以外は放置している。
まずはこの戦い方を定着させる方が優先だからだ。
敵は大量。
残虐の時間は、まだまだ始まったばかりだ。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。