うちに帰って、かつてない速さで着替え、口に物を詰め込み、鞄に荷物を詰めた。
急いで下へと続く階段を駆け下り、玄関へ行く。
滅茶苦茶不満顔の妹を置き去りに、体育館への道を自転車で漕ぎ出した。
自転車ならぬ速度を出してこちらへ向かってきたのは日向くんだった。
コートには男子バレー部の1番、2番、3番、4番の人が居た。
そう言って四人の先輩方はそれぞれ得点板、審判、ラインの確認、という位置に着いた。
緊張しすぎたら確実にミスるので他人事にすることにした。
日向くんはくるりと国見くんと金田一くんの方を向くと、
と、言った。
なんて、緊張で震えだしてしまう。
そんな緊張が伝わったのか、日向くんも青白い顔をしだした。
国見くんはチョキ、日向くんはパーをだし、国見くん達からサーブになった。
審判を行っている及川さんが、
その声で、1番初めのサーブ、金田一くんのサーブがコート内へと入る。
ボールは日向くんの少し後ろへと落ちていく。
ボールの下へ動こうと移動すると、後ろに下がった日向くんと激突した。
なんて事をやっているうちにボールが落ちてしまった。
ゆっくりと立ち上がる。
しかし、その時に足に鈍い痛みが走った。
多分軽い捻挫だ。
まぁ、このくらいなら大丈夫だろう。
ぴょんぴょんとうさぎのように飛び跳ねる。
元気そうでよかった。
ボールは私に真正面で飛んできた。
そのボールを威力を殺して後ろの方へと上げた。
日向くんの上げたボールに合わせて、走ってネット近くで跳んだ。
しかし、コースに国見くんのブロックが出てくる。
何とか苦し紛れに、勢いよく打とうとしていたボールを少し上に優しく叩いた。
そのボールは、曲線を描いて金田一くんの目の前へと落ちた。
なんでブツブツ一人で呟いていると、いつの間にか目の前に日向くんの顔があった。
ボールを受け取った日向くんが、こちらを見る。
アンケート
サーブどっちにする?
安定したサーブ
24%
攻撃重視のサーブ
76%
投票数: 361票












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。