そう。今日は卒業式。
なぜか俺はコイツの担任を3年間務めた。
そのせいでコイツは俺に対する敬意などまったくない。
しかしその距離が俺らにとっては当たり前となり、
日常と化していた。
だけどそれも今日でもうおしまい。
当たり前だった日常が今日で終わる。
キーンコーンカーンコーン………
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らだ男先生。俺実はらだ男先生に言ってないことが
一つだけあるんです。これは誰にも言えない俺だけの秘密。
俺は………………、
らだ男先生のことが恋愛的に好きでした。
俺は今日もこの苦しくも暖かい気持ちを抱えて生きて行く。
きっとこの先もっと苦しく、辛いことがあるだろう。
それでも俺はきっと大丈夫。
らだ男先生からもらったたくさんのものがあるのと、
らだ男先生が俺に大丈夫だって言ってくれたから。
いつか俺がまたらだ男先生に会えたなら。
その時はらだ男先生の話をたくさん聞きたい。
俺たちが失った日常を取り戻したい。
そんなことを思いながら俺はもう通ることのない正門を
くぐり抜けた。
ありがとう、らだ男先生。
さよなら、らだ男先生。
また会う日まで。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!