あなたside
モフモフの身体でギューっと抱きしめられる
ローさんとベポさんを見送り、ふぅと息を吐く
ローさんがわたしにって選んでくれたピアス
…なんて言ったら、更になにか言われそうだし
でも嘘はつきたくないし…
ん〜…なんて言えばぁぁ…
そういってペンギンさんとシャチさんは
走っていってしまった
さっきの会話、聞かれてないよね
もし聞かれていたら恥ずかしい
わたしの気持ちが、ローさんにバレてしまう
こんな形でバレるのは、いや…!
なんか、気まずい…
クルっ、と背を向け歩いていく
良かった、聞いてなかったみたい
立ち止まり、名前を呼ばれる
軽く笑って、船を降りていった
顔を覆い、座り込む
全身に力が入らないし、熱い
ローさんはわたしを喜ばせる
天才なのかもしれない












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!