駿佑side
丈一郎「これ、みっちーが、書いたん?」
多分メッセージカードのことかな
駿佑「ぅん。読めへん、よな」
丈一郎「読める、読めるよ。めっちゃ嬉しい…」
またぎゅっと抱き締めてくれた
丈一郎「コップは接着剤でくっつけて、飾るな?」
駿佑「うん、!」
恭平「みっちー手治ったら一緒にゲームしよ」
駿佑「する!」
丈一郎「恭平良かったなー、お前金欠だったからゲーム買えないって怒っててさ笑」
丈くんが俺から離れた時
ほんの一瞬、ほんまにに一瞬
丈くんの顔がちゃんと見えた気がした
すぐにいつもと同じ視界に戻ったけど
勘違いかもしれへん
でも、ぼやけてる視界が少しだけはっきり見えた
駿佑「丈くん…」
丈一郎「え?どした」
駿佑「ううん、なんでもないで!」
モノクロの世界
それでもええかな、と思った
できることから頑張ってみよう
いつかきっと
モノクロの世界で何でもできるようになるから
Fin
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☆700越え ありがとうございます😵💫💞
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!