第6話

第2章 第5話
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2026/03/17 01:23 更新
車掌
『助けなければならない』
七乃夜月
七乃夜月
助ける…?
夢那
夢那
どういうこと…?
車掌
そう、まず、私という車掌の権限の中に、夢の中に現実者が入る、というものがある
車掌
それを利用したものが、切符を切って、夢に入らせること
七乃夜月
七乃夜月
じゃあ、別に切符を切らなくても、夢には入れるってこと?
車掌
そう、なんだが、急に車掌とやらが出てきて、眠らせてきたら、起きた時、暴れて簡単には現実に帰らないだろう?
夢那
夢那
そうですね…
車掌
そう、だから、切符を切る、という行為を利用して、皆を眠らせているんだ
七乃夜月
七乃夜月
そういうことなんだ…
夢那
夢那
それで、助けるって…?
車掌
そう、それは文字通り、"死の運命"から助けるんだ
七乃夜月
七乃夜月
死の運命…?
車掌
そう、死の運命
夢那
夢那
じゃ、じゃあ、最初からそのオリジナルが死ぬことは運命として決まってるってこと!?
車掌
いや、別にそういう訳じゃないんだ
車掌
まず、普通に眠って入ると、何も起こらず、その夢を見るだけだ
車掌
だけど、意識があるまま、記憶があるままはいると違う
七乃夜月
七乃夜月
死の運命に切り替わる、ってこと…?
車掌
そう、それも、タチが悪いのが、そのオリジナルが死んだら、電車にいる自分、いわば現実にいるその意識のある現実者も死ぬんだ
夢那
夢那
連動してるってこと?
車掌
そうなるね
車掌
どんな死に方でも構わない、絶対にオリジナルはどこかで死に至る
七乃夜月
七乃夜月
それを助けなきゃ、貴方は出られないってことですか…
車掌
そうだね
夢那
夢那
もしかして、切符を切らせないようにしたのって…
車掌
…そう、私だね
七乃夜月
七乃夜月
な、なんで
車掌
…ここには夢を見るために来るものしか来ない
車掌
ここで何を言っても、絶対あいつに切符を切られて、夢を見て、起きた時に覚えていても、現実に行ったら忘れるんだ
車掌
だから、どうしても私が切らせないかしないとダメなんだ
車掌
だから、いつまで経っても出られない…
七乃夜月
七乃夜月
だけど今回止められたのは…
車掌
ちょうど、交代時間が来たからだ
車掌
運転の交代は、定期的に行う
車掌
数時間単位だ
七乃夜月
七乃夜月
へぇ…
車掌
…そして、私たちが出るには、もう1つ条件がある
夢那
夢那
もう1つの条件?
車掌
そう、それは、
車掌
『運転席にある停車レバーを押すこと』
七乃夜月
七乃夜月
停車レバー?
車掌
そう、必ず、何があってもその停車レバーを押さないと止まらない
夢那
夢那
押すための電力とかは…?
車掌
電力…ありはするけど…それは特殊な、"魔法石"というものでね
車掌
ある呪印が込められて作られた、特殊な石だ
車掌
その電力は無限、だから、停車レバーはいつでも押せる
七乃夜月
七乃夜月
だけど、その魔法石を壊されでもしたら…
車掌
…二度とここからは出られないだろうね
夢那
夢那
っ…
七乃夜月
七乃夜月
…とりあえず、ここから出るためには、オリジナルを助ける、そして、停車レバーを押さなければならない、ってこと?
車掌
そう、その2つの条件を揃えなければならない
夢那
夢那
だけど、運転席って鍵が…
車掌
それは大丈夫、私の役を忘れたの?私は車掌だ、鍵ぐらい持っている
七乃夜月
七乃夜月
あ、そっか…
夢那
夢那
じゃ、じゃあ…助ける…?
七乃夜月
七乃夜月
そうするしかないでしょ〜…!
車掌
!、本当にありがとう!
夢那
夢那
いえ!
七乃夜月
七乃夜月
全然、気にしないで!
車掌
…本当にありがとう、とりあえず、その夢の本を持ってくる
車掌
持ってきさえすれば私の権限で入れる
七乃夜月
七乃夜月
分かった!
夢那
夢那
待ってまーす!
車掌
ふふ…ありがとう
車掌
それじゃあ、少し待っていてくれ
七乃夜月
七乃夜月
ほい!
夢那
夢那
はい!
コツ、コツ、コツ…
カラララ…

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