呪力切れになりかけている私には、もうこの方法しかない。
呪力のせいで領域の中はぐちゃぐちゃだ、、
もっと、コンディションがいい時だったなら…
情けない。
腐っても特級なのに。
なんのことと聞く間もなく領域が崩れだした。
どうしよう、このままじゃ悠仁が…!
地面に向かって私達は落ちていった。
悠仁の体から宿儺の模様が消えていく。
地面に着く前に私は意識を失った。
…
見覚えのある天井が視界に入る。
たしかここ、硝子さんのとこだ。
私何してたんだっけ。
…そうだ!宿儺と戦って…
悠仁は無事なの…!?
五条先生が口籠る。
…やっぱり、
私特級なのに。
大切な人1人すら守れなかったの…?
悠仁は生きてるの?!
私、悠仁を守れたんだ。
自分だけのちかじゃないかもしれないけど。
悠仁が生きてたならそれだけでいい…。
仕方がないことなのかもしれないけど、恵は悠仁を守るために宿儺と戦った。
それなのに、生きてるってしれないの…?知らせちゃいけないの…?
そんなの…いくらなんでも辛い。
さっきよりももっと深刻な声色で五条先生が話し出した。
嘘…。
呪術師を続けられない…?
嘘でしょ…?
呪術師でいられないなら、私は何を糧に生きていけばいいの…
眼を守るっていう点ではいいと思うけど…
ダサい。
てか大切な話してるのになんでこんな茶化すようなこと言ってくるんだろう。五条先生。
花浅葱が壊れるよりマシ。
そんなことを思っている間に五条先生はどこからかサングラスを取ってきた。
そうだ、宿儺と戦った後からお兄ちゃんと連絡とってなかった。
眼を怪我したら呪術師を続けられないって知って怖かったけど、事実を知らされないよりはよかった。
眼を閉じているとすぐにうとうとしてきた。
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領域展開 空花乱墜
中は湖のように水が溜まっていて花が浮いている。
あなたの感情によって中がガラリと変わる。