それからというもの私は美沙乃ちゃんと何度か接触してはいたが、依頼の話は手紙のみだった。
そこから私達はある仮説を立てた。
「ねぇ、なんだかおかしくない?」
「うん、僕もそう思うよ。」
「私ね、こうおもってるのよ、この依頼主って彼女ではないのではないかって」
「なるほど、僕も同意見だよ。」
「ほんとかしら?」
「あぁもちろんだよっ」
そう言って奏也は笑う。本当なのか時々わからなくなる。
これは確認が必要そうだね、奏也も同じ意見だったんだな...ふふっなんだかふわふわする。楽しいのかな?
この依頼、私をもっといっぱい楽しませてくれるかな...
まず、疑問を解決させるために美沙乃ちゃんについて探る。
「現在尾行中。美沙乃気づく気配なし。どうぞ」
「機器の準備okそちらのタイミングに任せる。」
奏也も準備が終わったようだ。私の仕事はカメラを彼女の荷物に紛れ込ませること。
一体どうやって接触しようか...よしこうしよう。
私はすれ違い様に挨拶をした。管理者の姿で。そして、手を振るすきにバックに紛れこませた。
そうして入れたカメラは、奏也が遠隔操作で、美沙乃の家に入ったのだ。
そして、そのカメラから大きな事実が発覚した。
美沙乃は本当の依頼主ではないということが
「やっぱりそうだったのね」
「...どうする?」
「もちろん接触するよ」
「大丈夫なのか?」
奏也は何を心配しているのだろう。違法行為がバレるのが怖いのかな、でもそんな子じゃなかったと思う
「彼女は手慣れではなさそうよ、大丈夫だとおもう」
「...そうだよね」
奏也のこの間、なんだか気になる。
私、信用されてないのかな...どうなんだろう
もしそうなら悲しいな
胸がきゅっと縮まった。
私なにか失敗した?
「ぁ....私頑張るね」
大丈夫、信用して、って言いたかったのに。私、言うのが怖いのかな?信用して、って大丈夫だって...
「琴音、注意忘れないでね」
「うん...」
やっぱり私失敗したんだな。
もちろんが言えないなんてなさけないな
今出来ることは頑張ることだよね、私はもっと頑張らなきゃ。
奏也の期待に添えるかな...?












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。