あの事件から1週間が経った。
少しの休みを取ったあと、学校は再開となった。
何日かぶりに学校へ来たら、職員室は慌ただしく先生たちが駆け回っていた。
校長が黒いクマのある顔で何処かに電話をかけていた。
冷やかしで体育館を見に行ったら、誰の能力か知らないが、屋根は綺麗に直っていた。
便利なことである。
朝の会が始まっても、入学式の日に自己紹介をしていた担任は居なかった。
グルだったのか、精神を病んだのか。
代わりに別の先生が来て、色々説明とかをしていた。
話を適当に聞き流していると、隣の席に座っているサラちゃんから話しかけられる。
彼女とは休みの数日でちょっと仲良くなった…と思う。
hskw 「え、思ったより深刻だね…」
あなた『担任代わるって何…?』
先生 「あ、えーっと、星川と御影?」
あなた & hskw 『…はい』「はいっ」
え、この先生、ちょっと喋っただけで怒るタイプか…??
少し不安になって、サラちゃんと目を見合わせる。
しかし、先生は喋っていたことなど気にせずに、こういった。
先生「放課後、生徒会室に行くように」
えっ?
うわ…
hskw 「はい」
先生 「?御影?なんかあったか?」
あなた 『はいっ』
先生 「はーい、じゃあ係と委員会決めるぞ〜…」
…早退しようかな。
結局早退はしなかった。
一応保健室に行って、一応熱を測ったが、驚異の35.9度である。
流石にこれじゃ帰れない。
というわけで、生徒会室に向かう。
星川も一緒である。
そういえばさっき、
hskw 「あ、星川って呼んでいいよ!」
と言われたので遠慮なくそう呼ぶことにした。
生徒会室に着く。若干1年教室からは遠い。
hskw 「すみません、1-Aの星川です」
?? 「あ、はーい」
ガチャ、と音がし、重厚な扉が開く。
?? 「叶さんのお客さん?」
と、赤メッシュの人が出迎えてくれた。
hskw 「あ、三枝先輩、私たち生徒会室に呼び出されたんですけど…」
segs「あ、えーっとね、叶さんが呼び出したんだよね。俺も詳しくは知らないんだけど…。」
ていうか、赤メッシュの人、三枝さんって言うんだ…。
星川は先輩と仲が良いからか、生徒会に詳しい。
そのつながりで名前を知っていたのだろう。
ていうか、睡眠薬盛られた疑惑?大丈夫なんかな。
とか考えていたら、無視できない言葉があった。
segs 「さっき、ローレンくん?さん?と話しながらどっか行ったよ」
あなた 『え、ローレン?』
アイツも呼び出されていたとは初耳である。
まぁ事件の関係者だし、呼び出されないほうがおかしいのか。
segs 『…?うん。結構前にいなくなったしもうすぐ戻って来るんじゃないかな。てか、立ち話もなんだし、中で座って待っててよ!』
hskw 「あ、じゃあお言葉に甘えて…」
という流れで、生徒会室で待つことになったのだった。
三枝先輩は、気を使っているのか、事件の話はしなかった。
多分先輩が気を使われたほうがいい側ですよね?と思わないこともないがノータッチ。
睡眠薬を入れられるのは心に来る…のである。
もう"覚えた"から1滴でも匂いで分かるけど。
segs 「✳✳✳✳✳✳?」
hskw 「✳✳✳✳✳✳✳✳✳!」
それにしてもコミュ強である。
しばらくぼーっとして右から左に話を聞き流していたら、ドアをノックする音がした。
kne 「あ、もう来てたんだね〜、待たせっちゃってごめん」
そう言いながら、戸棚からコップを取り出し、お茶を注ぐ。
kne 「はい、ごめんね、お詫び」
hskw 「あー!ありがとうごさいます〜」
そう言って星川がお茶に口をつける。
飲むときの仕草が上品だ。
私もそれに習ってお茶に口をつけようとした。
そのお茶から知っている匂いがした。
睡眠薬である。
2026/05/30 誤字修整











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!