第41話

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2026/01/22 08:25 更新












あなた
 … 










  昔から、自分の感情を


  そのまま口に出すことは苦手だった。







  自分の弱みも
  自分がしたいことも

  遠回りにしか、伝えられなかった










あなた
 ( だから、 ) 










  ヒーローが、
  私のそばにいてくれて


  私の感情をいとも簡単に
  理解してくれるのが嬉しくて






  ずっと、続くなんて
  思っていたわけではないのに。











  それに、
  分かっていたんだ


  彼らはヒーロー。
  私以外も分け隔てなく、
  助けているって










あなた
 おかしい、な笑 








  私の感情を理解してくれなかった日に
  勝手に離れて行ったのは私で






  それでも、
  ヒーローとしてじゃなく

  私を守ろうとしてくれる葛葉を
  突き放して



  またヒーローの手を
  借りようとした













あなた
 ねぇ、どうしてだと思う? 









  そんなことを無地の枕に
  問いかけたって答える訳はなくて



  声だけが
  すっと何事もなかったかのように消えていく























knmc
 …あなたの下の名前 

あなた
 ぁ、 
あなた
 刀也おにぃ 









  ガチャリ、と
  何か空いた音がしたと思えば



  それは、兄であり
  ふと何かこみあげてくるものがある











knmc
 …おいで、笑 




あなた
 ッ、 








  数日会っていなかったような
  そんな感じがするけど



  暖かさはそのままで
  足は勝手におにぃの方へ動いていく


















  __駄目だ





  全部、思ってることが


  あふれだしてしまう








あなた
 …ッ~ 









あなた
 わ、ッ私ッ 
 全部っ、 
あなた
 全部ッ、思い出しちゃ”、ったの”ッ 



knmc
 …っ 









  嫌だよ、



  もう忘れて別の場所にいれば
  もっと楽だったかもなのに。










あなた
 ッ、ぅぐ”ッ”な”…で 
あなた
 わ”たしを”ッ 
 おい”ていったのッ 


knmc
 ッ、 











  あぁ、おにぃにそんなこと言っても



  意味ないのに。

  傷つけるだけなのに__










knmc
 ごめんなぁ 











  なんでこうも、



  私は人を__傷つけてしまうんだろう













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