深澤side
あのときの俺は、人を信じることが出来なくなっていた。
友達の笑顔をみるのも辛かった、苦しかった。
そんな自分も、大嫌いだった。
そんなある日、俺は照に出会ったんだ。
他のみんなは、よく知っているからこそ、なにか変に思われてるんじゃないかって思っちゃって。
陰口言ってる奴らも、俺の事言ってるんじゃないかって、怖くなって。
『 友達に...なってくれない? 』
そう言えば、優しい笑顔で「 うん、よろしくね 」って言ってくれた照を思い出す。
その笑顔に、すごくキュンとして。
そのドキドキは、家に帰っても消えなかった。
なんか、また涙が出てきちゃいそう。
でも、あの真っ暗な世界を塗り替えてくれたのは、紛れもなく彼だ。
照は俺に、「 幸せ 」を教えてくれた人だった。
照は、照れくさそうに笑いながら急に立ち上がったと思えば、俺の事を優しくぎゅーってしてくれた。
照のいい方があまりにも優しいから、また涙が溢れてくる。
照は俺の涙で服が濡れるのも気にせずに、俺をぎゅーっと抱きしめて、背中をずっとさすってくれていた。
最後までご覧頂きありがとうございます🙇
ふっかさんの過去が明かされましたが...やっぱり暗くなっちゃう...苦手な方ごめんなさい...😓
でもだんだん2人に変化が出てくるので次回もお楽しみに🫶🏻
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。