第42話

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2026/06/22 09:00 更新
季節は春の終わりから初夏へ変わり始めていた
再開してから、今日で2ヶ月がたった。
その日、あなたと秀哉は仕事終わりに
川沿いを歩いていた。
秀哉
懐かしーなぁ
秀哉が手すりに持たれながら言う
秀哉
高校の時もこんなじゃなかったけ笑?
小さく頷く
あの頃は隣に居るだけで精一杯だったから
好きだなんて、到底言えるはず無かった。
2人の間に静かな沈黙が落ちる
不思議と嫌じゃない
むしろ心地いい
秀哉
あなた
秀哉が名前を呼ぶ
いつもより真剣な声で
あなた
なに?
秀哉
おれ、さ
そこで言葉が止まる
珍しく迷っている様子だ
秀哉
…ずっと、言おうと思ってたことがある
あなたの心臓の音が強く鳴る
夕方特有の風が吹いて
髪が靡く
秀哉は笑った。
けどその目はいつも以上に真剣な表情で
秀哉
おれ、高校の時埼玉に行くことになったじゃん?
あなた
うん
秀哉
正直、すっげーやだった
秀哉は視線を空へ向ける
秀哉
…離れたくなかったから
秀哉
……
秀哉
最初は、友達だからだと思ってた
秀哉
でも違った
秀哉がまっすぐあなたを見る
逃げ場がないくらいに
秀哉
……っ
秀哉
離れてからもおれは、ずっと会いたかった
秀哉
声を電話越しに聞くだけで安心したし
秀哉
東京で会えた時、ほんっとに嬉しかった
あなたの指先が震える
秀哉は少し照れたように行った
秀哉
……だから
秀哉
多分じゃなくて
1度深呼吸をして
行った
秀哉
俺、あなたのことが好きだ
世界が止まった気がした
ずっと聞きたかった言葉
夢みたいだ
私の私だけの片思いなんかじゃなかった
秀哉は少し困ったように笑う
秀哉
なんか言ってよ、笑
その声に思わず笑ってしまう
目の奥が熱い
あなた
私も
声が震える
あなた
高校の時から、ずっと…好きだよ
秀哉が目を見開く
秀哉
え、
あなた
駅で見送った日、気づいた
あなた
……っだから、ずっと好き
数秒の沈黙
それから秀哉が手で顔を覆った
秀哉
うわ……
あなた
な、なに、笑?
秀哉
もっと早くいえばよかったぁ〜……
本気で悔しそうな顔
そんな顔に思わず吹き出してしまう
秀哉もそれにつられて笑う
夕焼けの中
6年越しの思いが
ようやく同じ場所にたどり着いた。
そして秀哉が言った
秀哉
これからは、離れないでそばにいろよ
あなた
うん
その返事だけで十分だった。

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