気付けばそこは
暗闇だった。
さっきの人は誰かわからない。
それなのに、
どこかで会ったことがある気がする。
でも、そんなことを考えると
頭が割れるように痛くなる。
バーン
黒い人が飛び散った。跡形もなく。
私には黒い人の体の一部らしきものが
くっついていて取れない。
バーン
床が抜けた。私は真下に落ちている。
このまま落ちたら死んでしまう!
ゴン!
死ななかった。上を見たところ
何も見えないくらい上にいたはずなのに
動揺を隠さないでいると、
さっき付いた黒い何かが動き始めた。
ねちゃねちゃと音を立てながら、
そいつはどんどん体を作り始め
たくさんの小さな女の子となった。
そして私を囲んだ。
写真の女の子のようだった。
その女の子たちは私を地面へと固定し
唱え始めた。
そんなことお構いなしに呑まれていく
感じがした。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!