第4話

壊れたメトロノーム
3
2024/10/09 22:00 更新
気付けばそこは
暗闇だった。
さっきの人は誰かわからない。
それなのに、
どこかで会ったことがある気がする。
でも、そんなことを考えると
頭が割れるように痛くなる。
咲希
咲希
ねー、誰かいませんか?
黒い人
黒い人
コソコソ
黒い人
黒い人
コソコソ
咲希
咲希
あのっ
黒い人
黒い人
あ、人殺し。
人殺し人殺し人殺し人殺し。
早く死ね?
咲希
咲希
え?
人違いじゃ。
バーン
黒い人が飛び散った。跡形もなく。
私には黒い人の体の一部らしきものが
くっついていて取れない。
バーン
床が抜けた。私は真下に落ちている。
このまま落ちたら死んでしまう!
ゴン!
咲希
咲希
なんで…
死ななかった。上を見たところ
何も見えないくらい上にいたはずなのに
動揺を隠さないでいると、
さっき付いた黒い何かが動き始めた。
ねちゃねちゃと音を立てながら、
そいつはどんどん体を作り始め
たくさんの小さな女の子となった。
そして私を囲んだ。
写真の女の子のようだった。
咲希
咲希
むぐ!
その女の子たちは私を地面へと固定し
唱え始めた。
咲希
咲希
私まだ死にたくないよ。
そんなことお構いなしに呑まれていく
感じがした。
咲希
咲希
誰か助けて…

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