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第1話

「推しが兄になるなんて聞いてません!」
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2026/02/23 01:43 更新
私は、人気アイドルグループ『Stella』の熱狂的なファン。

部屋にはポスター、スマホの壁紙は最推しの彗(Sui)くん。
私は、お母さんに呼ばれてリビングに向かっていた。
((母))「お母さんね、再婚することになったの。お相手は、アイドルグループ「Stella」…の事務所の社長さん。    

これから、挨拶にいくから車に乗っておいてくれる?」
(なまえ)
あなた
「……え? 再婚? しかも相手が……『Stella』の事務所の社長さん!?」
お母さんの言葉が頭の中で何度も繰り返される。
心臓が「ドキドキ」と鳴って、立っているのもやっとだった。
(なまえ)
あなた
「挨拶って……本人たちもいるの?」
((お母さん))「ええ。息子さんたち3人も待ってるわよ。あと、今日からあのお屋敷で一緒に住むから仕度もしてか

ら車に乗って…。るあ、大丈夫?」
固まった私を心配してくれたお母さん…。

でも、私の頭の中は、推しことでいっぱいで混乱していた。
仕度も終わり、信じられないまま車に乗ると…たどり着いたのは見たこともないような大豪邸。
ドアを開けると、執事の方が迎えてくれて、リビングへ案内された。
震える手でリビングのドアを開けると…そこには『Stella』がいた。
えっ、嘘!?本物の『Stella』に会えるなんて…。

私は目の前の光景を信じられなかった。
大学生でリーダーの昴(Subaru)さんは、ソファに深く腰掛け、私を見るなり氷のような視線を向けた。
昴(Subaru)
昴(Subaru)
「聞いてたけど……本当に連れてきたんだ。俺、女嫌いなんだけど」
やっぱり、昴くんが女の子が嫌いって本当だったんだ…。

テレビに写っている昴くんとは、雰囲気がちがくて私は言葉を失っていた。
昴(Subaru)
昴(Subaru)
「…お父様は2階の書斎にいます。執事に案内させますね…。
((執事))奥さま、案内させていただきます。こちらです。
((お母さん))結愛はここで待っててくれる?
(なまえ)
あなた
「えっ…分かった」
息が止まりそうな威圧感のある空間に残された私。

どうしよう!?気まずい…。
周りには、昴(Subaru)くん・彗(Sui)くん・星乃(Shino)くんがソファに座っている。

だけど、何故か私のこと事を見てくる…。

彗(Sui)くんと目が合って、私は固まってしまった。でもロック画面にいる王子様の彗くんとはちがって、冷たい表

情をしている。
星乃(Shino)
星乃(Shino)
「あはは、みんな怖すぎ! 僕は星乃(Shino)。よろしくね、るあちゃん!」
唯一、3男の星乃くんだけが立ち上がって、私の手を取ってくれた。

これが、私の「推し活」が「共同生活」に変わった瞬間だった。

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