四季side
💚「りょーがぁ、ハグしよや」
❤️「なぁにみなぁちゃん、今日は甘えん坊さんなの?」
💚「なぁーーの、!」
日本語かすら怪しい声を吐き出すみなとが僕の腕に頬を擦り付けてくる。
すんごい肌すべすべ。
ファンデーションつけなくてもいいくらいなのに……。
てかこうするんだったらファンデーションしない方がいいんじゃ、、?
絶対今よれたじゃん。
けれどそんなことお構いなしにくっついてくる。
しばらく肌を離そうとしないみなとに、少し怪しさを持つ。
❤️「え、これドッキリじゃないよね?ほかのメンバーにもやってるとかないよね?」
💚「さーぁ、どっぉかなあ」
❤️「え。めっちゃ俺受け入れてて恥ずいんだけど」
💚「かあいいからええねん」
もし本当にカメラがあるのなら、とカメラ設置場所を予想して見回す。
💚「なーぁ、ないから。こっち向いてや」
顎を人差し指と中指で掴まれ、みなととの顔の距離が縮まってくる。
❤️「ちょ、。近くない、!?」
💚「いーのいーの」
いや、みなとが良くっても俺これ以上近づかれたら耐えられないんだけど。
距離は10センチ
5センチ
1センチ
数ミリと
どんどん距離がなくなってくる。
俺が少しだけ顔を動かせばもう唇が触れ合う距離。
どくどくと心臓の音だけが響く。
なに、これ。。。
もう耐えられずに俺は顔を前に突き出す───
その瞬間だった。
💚「ッッ、て、てってれーーーー!!ドッキリでしたぁあああああ」
❤️「、、え、?」
💚「えへへ、意外とバレへんかったな」
❤️「いやちょっと待ってって……カメラどこ?」
テレビとカーテンでうまく隠されているカメラを指さす。
じゃあこれは、
遊ばれてたってこと、?
心の奥が少しだけ痛む。
💚「はいっ!とゆーわけで、、───」
❤️「ごめんみなと。ちょっと、、離れて、」
💚「え、ちょ動画落とさんとっ!」
❤️「みなとだけで……やっといて、」
強引にみなとを引き離し、部屋を出て行こうとする。
なんでこんなにも、怒ってるんだろう。
たかがドッキリ。
今までにも経験あるのに。
ほかのメンバーのは面白がってみていたのに。
みなとに裏切られた、という感情が何故か押し寄せてくる。
あんだけ体の距離は近いのに
俺とみなとの愛の距離は単位では表せられないくらい遠いのか。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。