俺達の間から堂々とした態度で歩いて来たのは長谷部さんだった。
長谷部さんは燭台切さんの傍まで行き、俺達の前に立つが、険しい表情をしている。
燭台切さんは申し訳なさそうに謝り、長谷部さんと共に厨へ行ってしまった。
膝丸さんが困ったように笑みを浮かべると、隼さんが「“例の事件”って言うのは何かな?」と聞き、海さんが「おいおい……躊躇いなく聞くのかよ」と呆れていた。
意外にも髭切さんがあっさり教え、膝丸さんは頭を抱えていた。
陽が声を出して言うが、恐らく髭切さん達意外のこの場にいる人間も陽と同じ事を思っただろう。
郁に続いて壱流が聞くと、髭切さんは軽く微笑んで「それはまたの機会に。じゃないと弟がうるさいからね」と答えることは無かった。
空の後に望が手を挙げ、髭切さんは「本当かい?それは助かるなぁ〜」と嬉しそうにするが、膝丸さんは「兄者、彼等が手伝ってくれるからとサボってはならんぞ」と釘を刺した。
髭切さんは拗ねたように頬を膨らまし、「分かってるってば」と小さく返答する。
六人の背中を見送った後、俺達は他の刀剣男士の元をあたることにした。
























編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。