キッドは改造されたエンジンを見ていった
こういうのもじぃさんが阿笠博士に頼んでるんだよね……
キッドの表情が曇る。
常に最悪の可能性を考えてるから脱出できたものの、
正直レオンがあそこまで見通しているとは思わなかった……
キッドは高層ビルの屋上に向かって下降した。
屋上には工藤くんが険しい顔をして立っていた。
背後から近づいたキッドは私に合図をした。
私は手を伸ばし、工藤くんの体を両手で持ち上げて、再び
上昇した。
工藤くんが尋ねると、キッドは笑ってハンググライダーを急降下させた。
小さかった高層ビルが、目の前に迫ってきて、私と工藤くんは思わず悲鳴をあげた。
キッドのハンググライダーは立ち並ぶ高層ビルの谷間に吸い込まれるように降下すると、ビルの間をすり抜けていく。
そのとき突風が吹いた。
突風に煽られてコントロールを失ったハンググライダーは、回転しながらビルの間を落下していった。
キッドは素早く体制を直して、ビルスレスレのところで上昇する。
キッドは軽く謝ってきたが、工藤くんと私は冷や汗ダラダラ。
機体を安定させたキッドは、また話を始めた。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。