キッドは東屋の左側に回って突き進む
すると、煙の中から人影が現れた
ものすごいスピードで迫ってくる
まさか………
キッドは素早くトランプ銃を構えて、人影に向けて撃った
が、人影は難なくトランプを躱し、疾風のごとくキッドの横をすり抜けた。
キッドは身を翻してすぐにトランプを2発撃った。
煙が薄れて姿を現したのは……キッドが放ったトランプを指に挟んだ……
ーーーーー京極真だった。
キッドが目を丸くした瞬間……
身を低くした京極さんが飛び込んできた
強烈な上段回し蹴りを既のところでキッドがかわすと、京極さんはすぐにキッドの胸元めがけて正拳突きを打ち込んだ。
僅かに身を引いてかわしたキッドが、ジャンプして回し蹴りを放つ。
両腕でブロックしたした京極さんは、後ろ回し蹴りでキッドのトランプ銃を蹴り上げた。
蹴り飛ばされたトランプ銃に気を取られているキッドに、
強烈な拳が飛んできた。
キッドの体が大きく後ろに吹き飛ぶ。
ドンッ!、!
みぞおちを抑えたキッドはゴホゴホと咳き込んだ。
キッドはギリギリのところでかわしながら、京極さんを抑えようとしたが……
京極さんは一心不乱に向かってくる
キッドはそばに落ちていたトランプ銃を素早く取り、銃口を京極さんに向けた。
……何故かその口元にフッと笑みが浮かぶ。
私達が後ろを振り返ると、夜空に丸く白い光が見えた。
一瞬、月かと思ったが、違う。
大きくなってどんどん迫ってくる………
それは大きなサッカーボールだった。
京極さんは猛スピードで迫ってきたサッカーボールを拳で突いた。 いやー、すごすぎるわ
破裂したサッカーボールの破片が砕け散ると同時に、
その風圧で東屋が吹き飛んで……え、やばくね?
煙が巻き起こる
私は呆然と夜空を見あげた。
工藤くん……!!!
キッドは私の方へと走ってくると、私を抱えてエンジンをかけた。
プロペラが回り始め、キッドは私を抱えて走り出す
ハンググライダーの翼が勢いよく開いて飛び立ったかと思うと、建物の手前で垂直に上昇する。
レオンの邸宅から飛び立ったキッドはぐんぐん上昇して、
シンガポールの街を上空を飛んだ。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!